継堀雪見

感想・間奏・換装

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最近の記事

「西田藍さんたちと振り返る「学校からの逃げ場のなさ」」論点(アイスカハラ)について

・レジュメを一読しての感想:大きな焦点が三点(朝課外をキーとする学校論・「西田藍」のアイディンティティ・江永泉「闇の自己啓発にむけて」のテキスト読解)ほど見られるため、「限られた時間でのスペースで、空中分解しないでいられるのか?」という疑念は残る 〇各論点について ①    「朝課外」をキーとする学校論 ・「当事者性」以外の観点からも「朝課外」に対する批判的コメントは可能(「EBPM:エビデンスに基づく政策形成」のアプローチ?) 例)2019年瀧本哲史ゼミ政策分析パート

    • それでもなお、それでもなお

       先日、ようやく宮崎駿監督『君たちはどう生きるか』を観に行った。なんだかんだ初日に観に行っておらず、いわゆる「ネタバレ」的なスペースも聴き、なんか宣伝がカへッカへッと言い出していたけどまあ別に気にしておらず、「自分はジブリにあまり思い入れが無いのかもしれない」と思っていた。  結果として、他の映画の「予告編」を眺めている最中にアレコレと思いを馳せることとなった。最も衝撃を受けたのは『ミュータント・タートルズ ミュータントパニック!』の予告編で、「予想以上に手数の多い手法を駆使

      • 善も悪もあることを心得よ

         このところ、蒸し暑いので気を紛らわすためにひたすらラース・フォン・トリアー監督の最新作『キングダム エクソダス〈脱出〉』予告編をリピートで再生している。「今、伝説の扉が開かれる――」と、一緒に口ずさみながら、作業用BGMのように。  ラース・フォン・トリアー監督の映画に関しては、熱狂的なファンでもなく、『ニンフォマニアック』二部作を観た際にも「この方向に突っ走るのか、マジかよ、つらい」という感想を抱いた。(第一部の「カウント」の表現には戸惑いつつ、面白さを感じたが。)

        • 「この番組はフィクションです」

           結論らしきものは無い。あるいは「考察」的なるものをからかい続けるTV番組について、「まとめ」らしきものを書いても仕方がないのかもしれないが、ともかく。一応、警告しておくと、以下の文章では『Aマッソのがんばれ奥様ッソ!』の内容に踏み込んでいます。 *  『Aマッソのがんばれ奥様ッソ!』は、いかにも奇妙奇天烈な番組であった。いわゆる「モキュメンタリー(疑似ドキュメンタリー)」に属する試みを、年末特番の「情報バラエティ番組」に擬態させたTV番組といえるだろう。とはいえ、『Aマ

          ほつれる永遠 ~Standalone/Welcome Back~

           うぃーん、かちっ、かちっ。CDプレイヤーが起動する音と、キーボードを打つ音が交叉する瞬間。私の30歳の誕生日に配信されたOMSBのアルバム『ALONE』を、さっきから何度も何度も何度も再生している。サブスクリプションは使っているけれども、CDをつい買ってしまうのは「無いもの」に対する不安でもあり、物理的に「有るもの」への期待なのかもしれない。「負けねぇ」と書かれた円盤がCDプレイヤーの中でグルグルと回っている様を想像する。楽しい。もしかしたら存在していなかったかもしれない本

          ほつれる永遠 ~Standalone/Welcome Back~