つぶらな瞳の救世主
週刊くだるニュース(2023年1月18日号)
つぶらな瞳、癒やしの笑顔で「立ち番」続ける…その正体は? 加古川河川敷(神戸新聞NEXT)
連載2回目にして早くもこんなことを書くのは憚られるし、へいアンタ、もう弱音を吐くのかい?なんて声が聞こえてきそうではあるが、ネタがなくてもなんとか捻り出さないといけないのが連載の宿命である。いわんや、毎日発行される新聞ともなればその重圧が想像を絶するものであろうことは想像に難くない。
ああ、今日もネタがあらへんなぁ。どないしよかなぁ。
生気のない表情であてもなく社用車を運転していたその時、ふと目に入ったのは河川敷にある車止めだった。
なんやあいつら、オレのこと見て笑ってるみたいやな。コンクリートの車止めにまでバカにされるようじゃ、オレはよっぽどやつれたイケてない顔してるんやろな。。。
ん、待てよ!これは使えるかもしれん!
社用車を慌てて停めて足早に車止めへと近づいた。
よく見たらこいつら、かわいい顔してるやんか。そうか、雨の日も風の日もここに立って、周囲の安全を見守ってくれてるんやな。
記事の写真を確認したが、それがつぶらな瞳だとは思わなかったし、癒しの笑顔だとも感じなかったし、ましてや立っているようにも見えなかったし、反射板がなくなっていて本来の機能を有していないし、これが新聞ネタになるとは到底思えない小生の心はきっと薄汚れていて、困り果てた筆者の目にはつぶらな瞳の立ち番どころか救世主に映ったのであろう。
そんな事を思いながら、こじつけ記事であろうが何であろうが、落とさない事がたいせつなのであるということがわかりました。
書き手:OC-3
Twitter @oshiteoku
“長文お便りライター。おしさんと読みます。おもしろいことをするために恥ずかしながら帰って参りました。”