Noteでの初ブログ

なぜ古本屋を⁉︎

tsugi books TEN.店主の福嶋です。

これがnoteでの初ブログ。
自己紹介文で書いた通り、実店舗のない古本屋で、自宅にある本を古本市などに出したりしています。まずは、「なぜ古本屋を⁉︎」というところから書いていこうと思います。
ワタシは今現在、まったく違う業種の仕事をしています。小さな町で、夫と自営業を営んで25年になります。
なのに?なんで?んでもって、なんで古本屋?開業すると言ったら、一緒に働いているスタッフやお客様が声を揃えて言うに違いありません。
どうして古本屋を?と聞かれたら、やってみたいと思ったから…。実はこの一言に尽きるんです。が…、この一言は周りの人をあまりに驚かせることになりますし(突拍子もなく無謀すぎて絶句かな?)、銀行だってアブなすぎて開業資金を貸してくれるかどうかわかりません。そりゃ当然です。

ワタシはよく本を読みます。本屋や古本屋、図書館に行くのが好きですし、そこで本を選んでいる時も、買って帰るまでの道中や、本を読むためにさっさと家事を終わらせるまでの時間も好きです。
一日中本に囲まれて過ごすのっていいな。本に携わる仕事したいな。妄想が膨らむばかり。

4年ほど前、資金を調達できるか、継続していけるかを探っている中、経営コンサルタントの先生とお話しする機会がありました。
「本が好きで、本に囲まれていたいのなら、図書館にいたらいいでしょう?自宅に大きな本棚を作って本を読んだらいいんじゃないの?」と、バッサリです。もちろん、しっかりした事業計画を作らせるための洗礼だったんだと思います。なぜ古本屋?どんな古本屋?どんな本を?誰のために?資金を借りてまでやりたいか?つまるところ、やっていけんの?ってことです。
バッサリ斬られたまま事業計画作りを放置し、早4年。のんびりしすぎてますね。
ただ、この4年の間に、やっていけんの?ってところの詰めはさて置き…、どんな本が置いてある古本屋にするかというところは、随分とハッキリしてきたように思います。

結論から言うと、いろんな本。全く何にも特化しない古本屋ということです。
ワタシが好んで購入する本は、小説やエッセイなどの文芸書、可愛らしい表紙に惹かれて絵本や児童書が多いです。すぐにでも欲しいものはネットで購入します。早ければ次の日には届きますし、とても便利です。新書を扱う本屋では、まずは好みの本が並ぶ棚に足が向き、店内をぶらぶらと一周し、気になった本数冊のうちどれを買おうか行ったり来たり。図書館では自分の嗜好とは別のモノを手にとって眺めたりします。古本屋では、新書を選ぶ時よりも、ワクワクしながらももっと気軽に、年季の入った小説、実用書、芸術、宗教、哲学、絵本など、少し気になったモノは手に取り、眺めて、購入しようかという気になります。

本にはたくさんのジャンルがあり、それぞれ作家がいて、表現方法もいろいろです。思想も違えば、生み出された時代や文化も違い、それまで見てこなかったもの、経験してこなかったものに触れる機会を与えてくれます。
作家、宗教や思考、時代や文化、表現や形態などは違うけれども、その本が存在しているということはどれも一緒です。その本が好きか嫌いか、内容に共感できるかできないかは、個々で違ってあまりまえ。古本屋のあの雑多に並べられた風景は、「存在していることを認識する。認める。」ということを、意識せずともそうさせてくれるような気がするのです。
そんな場所にずっといたい。そういう場所を作りたい。古本屋を作りたいとなったわけです。

ということで…、まずは決意表明の如く、ブログを書き始めることにしました。
いまだに古本屋開業に向けてどんな準備が必要で、どんなふうに進んでいくのか、今のところ全く検討もつかないままです。手探り状態、進捗状態を記録する意味でも、ブログを綴っていければいいな、と思っています。
よろしくお願いします。


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