錆びついたトカレフで今を撃ち抜こう
3年ほど前の秋の話。
その日は、友達二人と動物園前〜天王寺周辺をぶらぶらとしていたのだが、終電を逃してしまった。朝まで時間を潰さなくてはいけない。
俺たちは、西成の三角公園でとりあえず時間を潰そうと考えた。
公園にたどり着くと、二人のじいさんが公園横の道路で座り込み、酒盛りをしている。
一人のじいさんは、小汚い格好をしていて、歯が無い。
もう一人のじいさんは、強面で、服装は小綺麗だ。
彼らの横を通り過ぎるとき、歯がない方のじいさんと目があった。
「歯なしじぃ」こと歯がない