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言語の「壁」を無くし、「ギャップ」を埋める──日本で国際イベントを開催する意義について

日本には多くの外国人が住んでいる。中には日本語を多少話す人もいるが、得意ではなく、それぞれの母国語で話していることが多い。 あるいは、普段使っているSNSはインターネットで世界中に繋がっていて、どんな国の情報でも簡単に得られる。だけど、僕たちが普段、英語や韓国語、アラビア語などのポストを読むことはほとんどない。よっぽど日本国内で話題になっているようなポストだけ、わざわざ「翻訳する」ボタンを押して中身に目を通すだろう。 誰もが知っている通り、このことを「言葉の壁」と呼ぶ。

    • 「全部やる」と決めてしまうと楽になる

      多くの人が、物事には優先順位があると信じている。なぜなら、時間は有限で、やりたいことは無限にあるから。だから、有限の時間の中で、出来るだけ大切なことに時間を使おうと、優先順位を付けて、順番に取り組む。 「大切なこと」にはいくつかの種類がある。偉い人の鶴の一声で始まったプロジェクト、家族や友人との時間、休息、趣味の庭いじり、どれも大切なことだ。何かにたくさん時間を使おうと思ったら、別の何かの時間を減らさなければいけなくなる。 そして、減らされるのはたいてい、大切じゃないこと

      • 心にワズキャンを飼う

        「心にギャルを飼う」という言葉がある。底抜けに明るく別け隔てのないギャルのような人格をイマジナリー・フレンドとして持つことで、落ち込んだりくよくよしたりすることなく、明るく前向きに生きようという考え方だ。 だが、現代を生きるビジネスマンとして、そんなことで良いのだろうか?起死回生を掛けたプロジェクトが上手く行っていないときに「そんなことよりスタバの新作飲まない?」で済ませてしまうのだろうか? そうではない、そうではないのだ。やるだけやらなきゃダメなんだ、ヴエコ。 ワズキ

        • 仕事を辞めずに続けたら、いろんなものを乗り越えられた

          いまの会社に勤めて丸5年が経った。これまでの最長記録は新卒のときの4年10ヶ月だったのだけど、ついにそれを更新した。 新卒のときを除けば、ほとんどの会社を2年未満で辞めている。短いときは8ヶ月しかいなかった。幸いにもどの転職もそこそこ成功し、年収増やらスキルアップやらに繋がっている。 言い換えれば、これまでのキャリアアップはほとんど転職でしか発生しなかった。新卒のときの昇給額は年収ベースで2万円に届かない(!)ぐらいで、住民税が増えた分マイナスになったぐらいだった。一方、

          人間関係を楽にする「ハンロンの剃刀」

          朝、あなたがオフィスに来たら、見かけない人がいた。最近異動してきた人だろうか?それともお客様だろうか?あなたは勇気を出して声を掛ける。「こんにちは!」だが、その人は一瞬こちらに目を向け、モゴモゴと何かをつぶやいたが、すぐ逸らしてしまった。 後になって、その人が別の会社から転職してきた、新たにチームの一員となる人だということが分かった。だが、あなたはなんとなくその人に親しみを持てない。挨拶も返せない無礼で嫌味なやつだと思ったからだ。歓迎会でも、その人は自分にだけなんとなくよそ

          人間関係を楽にする「ハンロンの剃刀」

          心理的安全な文化を作りたいなら、蛍光灯の場所を覚えておけ

          これは、おれが新卒のときの話だ。当時の勤め先は、お世辞にも居心地の良いところではなく、パワハラまがいの罵詈雑言が当たり前のように飛び交っていて、気軽に発言出来る環境からはほど遠かった。 唯一の例外がKさんで、彼からはいろんなことを教わった。電話の取り方からExcelの使い方まで、色んなことを知っている人だったし、教え方も上手かった。 そんなKさんの言葉で、今でもずっと大切に覚えている言葉がある。 それ以来、おれは新しい会社に入る度、オフィスのカギの開け締めやゴミの出し方

          心理的安全な文化を作りたいなら、蛍光灯の場所を覚えておけ

          なぜ本番環境を Production と呼ぶのか?

          某所で発されたこんな問いがきっかけ。 この記事では、特に歴史的経緯とかは触れないが(調べるのが面倒)、議論して腹落ちしたので紹介。 生産工場のメタファー同僚にたまたま英語ネイティブがいたので、 Production や Staging と呼ばれる環境について聞いてみた。 なるほど!と思いつつ、しかし「ソフトウェアを大量生産する……?」と言われるとちょっと良く分からない。物理ディスクを複製販売していたころならいざ知らず、今日びはSaaS (Software as a Se

          なぜ本番環境を Production と呼ぶのか?

          モヤるのは、議論が終わってないから

          タイトルで9割ぐらい書いちゃってるので、実のところ書くことあんまり無いんだけどね。 「モヤる」という言葉、昔は良く使っていたんだけど、なるべく使わないようにしている。例えば、以前はこういう使い方をよくしていた。 何でモヤるんだろうなと考えたんだが、多分「半年以上放置されていた」と「すぐ取り掛かって欲しい」の因果関係について、ちゃんと合意が取れないまま話が終わってしまって、半ば相手の要求を押し付けられたような状態だからだと思う。 半年放置したのには色々理由があって、端的に

          モヤるのは、議論が終わってないから

          英語が話せるようになったターニングポイント

          TOEIC600点、多少読めるが書けないし話せない状態で英語公用語の Autify という会社に飛び込んでもうすぐ5年が経つ。なんだかんだで英語で話すのにも慣れてきて、いきなりスピーチを求められても何とか話せる程度にはなってきた。 喋れるようになったのは端的に会話量によるものなのだが、少し振り返ってみると自分の中でグッとコツを掴んだタイミングがいくつかあったように思う。備忘代わりにざっとまとめてみる。 友達が出来た入社してしばらくはまだ日本人しかいなかったので、実際におれ

          英語が話せるようになったターニングポイント