2019年12月:仕事の様子をまとめておきます。
赤穂緞通と鍋島緞通のお手入れ
100年余り前に織られた物と推測されます。藍染めを基調に草木染めの物です。
赤穂緞通:手入れ前
赤穂緞通:手入れ後
藍染めを痛める事なく仕上げられました。型崩れ、色滲みを防ぎながらの作業です。
赤穂緞通:上が手入れ前、下が手入れ後
目指す仕上がりは古美術向けの美しさです。
鍋島緞通:下が手入れ前、上が手入れ後
汗で変色した祭りの帽子
素材は絹。「変色を直して」と御依頼いただきました。赤い飾りの染料を痛めず抜くために難儀する。此を直さねばわわれわの存在価値が無い。
お手入れ前
赤い縁を傷めずしみぬきを行います。
昨年までは不可能と考えていたしごと。物の見方を変えると可能になる。
山車の飾り付けに使われて変色した刺繍のお手入れ
お手入れ前
お手入れ後
素材と修復の調査研究
当社では日常的に素材と修復の調査研究を欠かさず仕事に取り組んでおります。
オリーブオイルのしみ抜きサンプルを作りました。
紅くなった「もみじ」の真ん中のみしみぬきを施してみました。
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