絹のズボンを水洗い
今の時代、シルク(絹素材)はドライクリーニングと言われていますが、シルク(絹)は太古の昔から水洗いをされてきました、当然です。
絹の洗い方、絞り方、乾燥方法、仕上げ方などを熟知すれば絹を水洗いすることが出来ます。ドライクリーニングはクリーニング店が手を抜くためになされてきました。又は、ドライクリーニングが万能のように錯覚してまいりました。
此を書いている自分自身も50年前は本気で錯覚していました。水で濡れた絹をブラッシングすると「擦れ」が発生し、白けてしまうため「絹は水洗い出来ない」とされてきました。
しかし、
絹のズボンは水洗いができます。
・絹をブラッシングする前に「何処がどんな風に汚れているのか」を点検します。
・汚れた部分に「シャボン玉石けん」を刷り込み馬毛の柔らかなブラシで力を入れずにブラッシングをします。
・濯ぎはクエン酸又は酢酸0.5%水で濯ぎ、もう一度柔軟剤0.1%の水で濯ぎます。
・脱水は遠心分離機を使うのではなく、水が滴るままロープに掛けて自然乾燥をします。
・水の滴りが気になるなら、タオルケットを2枚用意して挟み込むように水を吸いとります。
・一晩干せばかなり乾燥します。
僅かに湿った状態を無理やり乾燥機にはかけないで下さい。絶対に乾燥機にはかけないで下さい。仕上げはヒートレスアイロンを使用し、アイロンを直接シルクに当てないで下さい。風合いの整った仕上がりを心掛けて下さい。
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しみぬき工房 つづれや
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