只のにわかファンに戻る
人生山あり谷ありすぎて
物心ついた頃からハードモード
学業を放棄して専業した会社とは
半ば喧嘩別れのような結末を迎え
退職後に沈んだ自分を掬い上げてくれた会社は
上長が替わった途端にパワハラとモラハラの嵐
なんとか生き延びて掴んだ一筋の蜘蛛の糸は
自分が望んだ世界の一つに繋がっていた
好きな音楽
好きなアーティスト
良いモノを広める感覚と共有できる感動
もうずっとこの会社にいるかもしれない
そう思わずにはいられなかった
最初の内は自分が推しているアーティストが
なんだか軒並み売れていくし
施策が実現すれば売上も伸長して万々歳
取り組む価値があることに疑いがなかった
それもいつしか逆転し
推しているアーティストや著名人ばかりが
立て続けに不幸に塗れていった
気付けば違うフィールドで先見の明を発揮
自分の存在意義に揺らぎが生じ始めた
そうこうしていたら訪れた疫病災禍
自分のいる会社は完全に贅沢品の部類だし
必需品と違って尻窄みが明白だった
続けたい気持ちと終わりたい気持ち
両者が交互に押し寄せる
時の流れと共に人材も減っていき
徐々にやりたいこともやれない状況へ
なくなることがなくても
減っていくのは目に見えているし
諸々を経て潮時
今までの会社とは違う
続けたいという意思も残っての決断
やり残した感も否めない
自分より長い人もいるのにとさえ考える
でも沢山の思い出ができて
山ほどの良縁に恵まれたと思う
音楽が好きで入った世界
他にも業種はあるけれど
恐らく所謂音楽業界には
戻ることはないのだろう
約7年の歳月で
園児が生徒になれば
小学生も卒業するし
中学生は大学に進学して
高校生は社会人になる
前の会社からの転職では
殆ど休みはなかったから
約10年もの月日を駆け抜けたようなもので
また走り出すために
今は少しだけお休みかな
まあやることはいっぱいだから
実質あまり休めないのだけど
人生の一区切り