tsuchiya1755

自家農園の柿に代表される果実や木の実などの素材を活かした「自然味」を大切に、あたまにも、からだにも、こころにも、おいしい日々のお菓子をお届けして参ります。 https://lit.link/tsuchiyakakiyokan

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自家農園の柿に代表される果実や木の実などの素材を活かした「自然味」を大切に、あたまにも、からだにも、こころにも、おいしい日々のお菓子をお届けして参ります。 https://lit.link/tsuchiyakakiyokan

最近の記事

干し柿の収穫

つちやの創業は、宝暦5年(1755年)。以来、連綿と受け継ぐ菓子作りの歴史の中で生まれた代表銘菓「柿羊羹」は、今や岐阜を代表するお菓子に数えられるまでになりました。260余年の長きにわたり、つちやが大切にしてきたのは「自然味」を活かしたお菓子作り。それはすなわち、ごまかしのない本物の味です。 柿羊羹は天保9年(1838年)、4代目右助の時代に誕生し、伝統の味を守り続けています。どんなに時代が変わっても、本当においしいものを求める人々の心は変わらないという信念のもと、さまざま

    • 御前白柿

      吹く風の冷たさが身に染みる大晦日、いちだんと冷えますね⛄ 宝暦5年(1755年)初代園助が創業以来お菓子づくりのかたわら干柿の加工を手がけてきました。明治天皇に5代目祐斉が岐阜県知事を通じて白柿を献上したところ、「献上の干柿は、間違いなく両陛下の御前に差し出し候」との御沙汰書が県知事宛に下されました。祐斉は大変喜び、この栄誉を後世に伝えるために、以来この干柿を「御前白柿」と呼ぶことにしました。 垂井町にあるつちや栗原工場では、現在自家農園で約800本の「堂上蜂屋柿」を育て

      • 甘柿と渋柿

        柿は「国果」であり、日本人にとってとても身近に感じる果物の一つだと思います。日本の気候にとても合った、秋を代表する果樹で今まさに旬と言える果物です。 甘柿と渋柿の違い甘柿と渋柿の違いは、柿の渋みのもとである水溶性タンニンで、これが口の中で溶けて渋みを感じるか否かの違いです。甘柿も幼果のころは渋みがありますが、収穫時になるとタンニンが「水溶性」から「不溶性」へ変化する為、渋みがなくなります。 また、渋柿はアルコールや炭酸ガスを使って渋抜きすることでタンニンが「不溶性」に変化し

        • 栗きんとんと栗

          暑い夏が過ぎて秋の訪れを伝えてくれるお菓子に「栗きんとん」があります。 「栗きんとん」と言えば、栗の形を残して甘い餡を和えたお正月のおせち料理に見かける「栗金団」と、炊いた栗に砂糖を加え茶巾で絞って成形した和菓子の「栗金飩」があります。 栗きんとん発祥の地と言われる中津川がある岐阜県では「栗きんとん」と聞くと茶巾絞りの「栗きんとん」を思い浮かべるのですが、地域によってはやはりお正月の「栗きんとん」をイメージされる方が多いです。 和菓子の「栗きんとん」の原型は、江戸時代の

          堂上蜂屋柿

          つちやの代表銘菓「柿羊羹」に使用される柿について。 「柿羊羹」の原料の堂上蜂屋柿は、岐阜県美濃加茂市の郊外、蜂屋が原産地になります。干し柿に適した質の良さ、極上の甘さは平安時代にはすでに広く知られ、美濃の特産物として朝廷に献上されていました。そこで昇殿を許された柿ということで、その後各地に生まれた柿と区別するため「堂上蜂屋柿」と呼ぶようになりました。 誉れ高い堂上蜂屋柿ですが、第二次世界大戦によって柿を作る農家が激減。このままではなくなってしまうという事態に陥ってしまいま

          堂上蜂屋柿

          夏越の祓

          夏越の祓(なごしのはらえ)は1年の折り返しにあたる6月30日に各地の神社で行われる季節の行事です。1月〜6月までの半年分の穢れを落とし、残りの半年の無病息災を祈願します。 夏越の祓では、神社で「茅の輪くぐり」「人形流し」のふたつの特徴的な行事が行われます。 この夏越の祓に用いられる定番の食べ物が、6月の和菓子の代表ともいうべき「水無月」です。水無月は白のういろう生地に小豆をのせ、三角形に切り分けられたお菓子ですが、それぞれに意味が込められています。水無月の上部にある小豆は

          はじめまして

          岐阜県大垣市の御菓子つちやです。 宝暦5年(1755年)、今から266年前に俵町(現本店所在地)で初代園助が「柏屋光章」と名乗ったのが「御菓子つちや」のはじまりです。 代表銘菓のひとつは「柿羊羹」。天保9年(1838年)4代目右助が岐阜県特産の「堂上蜂屋柿」を原料とした干し柿を使って創り出し、発売しました。 もともと西美濃一帯は柿の産地で、「堂上蜂屋柿」は岐阜県特産の渋柿では最高品質といわれ、遠く平安時代よりその極上の甘さから「干し柿1個で米1升」と、破格の扱いをされるほ

          はじめまして