石川佳純選手・独占インタビューに辿り着くまで
(Rallysメルマガ7月掲載分)
数年前の約一年ほど、サンドイッチの“サブウェイ”に通いつめていたことがある。
たいした理由はなかった。ただ当時一年ほど通うことになったオフィスの近くにあり、みんな連れ立ってランチに行く社風の中で、ひとりでお昼を食べていても不自然じゃない店だったからだ。
「単品で、パントーストで、野菜多めで、ドレッシングおすすめで」オーダーの仕方は慣れていったけど、別に待つ人もいない。
お店の入口に背を向けて座り、ひとりスマホ片手にパンを頬張る日々だった。
あ、今日のパンとドレッシングの組み合わせ、ナイス。明日もリピート決定。
右手に持ったスマホは、いつも日本の卓球選手たちの活躍を告げていた。
特に頻繁に卓球情報を発信し始めたメディアがあった。
見慣れないロゴで “Rallys” とあった。
もちろん、ビジネスランチだから、知らないところで大事な会話が交わされることもある。
俺は毎日サブウェイで何してるんだろう。
そう思う日は、そのままカフェーに行ってさらに甘いものを食べた。
永遠に続くかと思ったその期間は一年ほどで唐突に終わった。
あんなに食べていたサブウェイのパンを、それ以降私は一度も口にしていない。
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時は流れて。
石川佳純選手に独占インタビュー(全3話)をしました。
支えられていることへの感謝、について聞くことから始めました。
ご本人にはやっぱり言えませんでしたが、あの頃ひとりサブウェイで、スマホで見る石川選手の飽くなき闘争心と美しいフォアハンドに、私も支えられていたからです。
ぜひ。
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