パーソン・インタビューこぼれ話「おい一年!邪魔なんだよ!」
(Rallys6月メルマガ掲載)
自身の部活を思うとき、どうしてもノルタルジーバイアスがかかりますよね。
中学一年で卓球部に入部しました。
当時の三年生に、多球練習中に限って「おい一年!邪魔なんだよ!俺はな、ここまで動くんだ、いったい何回言ったらわかるんだ!」とボール拾いの私たちに長めの尺で怒りながら、さりげなく自分の息を整えている輩がいました。
ああなってはダメだ。
あんなにセコいから、ラケットが下から出るんだ。
うん、そこまでは思わなかったと思います。
とにかく、人の多球練習見て、我が多球練習見直せ。
気がつけば私は、多球練習自体をあまりしない、三球目攻撃大好きマンになってました。
その頃、同級生の部員がどこからか仕入れてきた海外選手のプレー集VHSテープに、スウェーデンのヨルゲン・パーソンは映っていました。もちろん、ヤン・オベ・ワルドナーも。なぜかドイツのロスコフ・フェッツナーペアも。あれは何だったんだろう。
数年後、私の地元にスウェーデンのトップ選手たちが講習会にやってきました。
「卓球のボールの軌道って、あんなに曲がるんだ」
「バックハンドって振れるもんなんだ」
「そもそも、地元で卓球している人、こんなにいたんだ」
そんな感慨を抱いたことを覚えています。
いま、社会制度や人口動態の変化に伴い、日本の部活動も大きな転換期を迎えています。
クラブスポーツ文化の根づいたヨーロッパ型の施策に学ぶ部分は大きいでしょう。
ぜひ、スウェーデンの“レジェンド”ヨルゲン・パーソン監督のナイスガイなインタビューをどうぞ。
ラリーズ編集長 槌谷昭人
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