アイスブレイクとは何か
(Rallysメルマガ2月配信分)
本題に入る前の前置き、みたいなことです。
私はこの言葉をラリーズに入って知りました。
「この後の打ち合わせは、最初に槌谷さんにアイスブレイクして頂いて、その後私の方から先方にご説明する流れで」みたいな使われ方をしています。
落語における“マクラ”のようなものでしょう。
居酒屋における“突き出し”も、そうなのかもしれません。
いまこの瞬間に話したい“旬”の気持ちや話題。
このメルマガのまえがきも、言ってみればアイスブレイクのようなものかも。
社会は氷なのか、という鋭い問いはさておき、考えてみると、私はアイスブレイクを担当することが多い気がします。
オンラインで初めて会う人が増えるにつれて、よりその機会が増えています。
たぶん、私が長く働いてきたテレビ業界では、無意識にアイスブレイクする習慣があるからでしょう。前室で、スタジオの端で、楽屋で、代理店で。
ほぼ雑談しかしていなかったとも言えます。
それで仕事が回っていた世代論とも言えます。
もちろん、テレビ業界にも、絶望的にアイスブレイクが下手なおじさんもいました。
毎週定例の会議で、最初に話す役員がわりと面白い雑談をした後に
「いやあ、とても考えさせるお話ですね、それで言うと私も先週こんなことが」と、定型口調でひとしきりその場を冷やした後、「では槌谷、報告よろしく」とバトンを渡され、大氷河期を実感する一年がありました。
さておき。
人生の本題が何かなんてやっぱりわからないので、これからもアイスブレイク担当として気ままに氷を砕いていこうと思っておりますが、えー、さて、冷蔵庫のない江戸の真夏にも氷はございまして。