日本映画専門ch「特集 岩井秀人」企画後説(4月もあるけど)

特集ページの最後に企画前説を書いたからには、どこかに企画後説を書きたい。

それが、twitter上で私が日に10回くらい「日本映画専門」と検索して見つけた「企画前説を読んで、担当者の熱意で加入した」と書いてくれた方々への御礼だと、ど厚かましくも思った。

初めてnoteに投稿する。
3月23日(土)、これを書いている今夜まもなく22時から、日本映画専門チャンネルで「特集 岩井秀人」第一弾が放送される。というか、放送する。

まずは、『ヒッキー・カンクーントルネード』(2010年収録)から始まる。

でも、やっぱり演劇はテレビで見るといまひとつなんだよなあ。

もし見ながらそう思った方は、ぜひ、4月20日(土)放送の「て」「夫婦」(2018年8月収録)も見てほしい。今回の放送のために、稽古から収録スタッフが、「どうしたら少しでも劇場体験に近づけ、また逆に客席では見られないものを提示できるか」検討を重ねたものだ。
特に「て」は、いち視聴者としてそれなりの数の舞台放送を見てきて、そのほとんどにがっかりしてきた私自身が、今回、作品そのものの質は言うまでもなく、収録スタッフのアイデアと力量のおかげで、ああ、これなら演劇ファン、ハイバイファンもがっかりしない映像作品になった、と思っている。
4月放送作品で言えば「ハイバイ、十五周年漂流記。」(監督 尾野慎太郎)という、チャンネルオリジナルドキュメンタリーも、ちょっとどうかと思うほど抜群に面白いのだが、4月作品の企画前説になってしまいそうなので、それはまた後日。

そう、後説だ。

うん。
後説って何だ。

書いてみてわかったけど、蛇足だな。
これだけの岩井秀人作品を、少なくとも興味を持ってくれた人にはお届けできた後に、4月放送もホントに面白いから見てください以外に、言うことなかった。

ひとことあるとすれば。
この「特集 岩井秀人」が、特に地方の、そうは言ってもなかなか演劇に触れる機会の少ない中学生や高校生やもう少し大人のうちの、誰かの背中を押せますように。
多くの演劇ファンがそうであるように、岩井秀人は巌流島だったように、私にもいまだに引き出しの奥に擦り切れたVHSテープがあり、それは確かに、在りし日のテレビから放送されてきた演劇作品だったから。

どうか4月放送もお楽しみ頂けますように。


つちたに

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