真夏のお化け問題
(Rallysメルマガ9月掲載分)
そういえば、夏だからと言って怪談を見たり聞いたりする機会、減った気がします。
単純に自分の信じるものの範囲が狭くなってきたのかもしれない。
暗闇の少ない都会に住んでいるためかもしれない。
4歳娘の恐怖①「エアコン、ポコポコ音」
私の部屋のエアコンはある程度長い時間稼働していると「ポコポコ...」という音がし始めます。
最初にその音を聞いたとき、4歳の娘は見たことのない恐怖の顔で泣きました。
4歳娘の恐怖②「閉まらずのお風呂ドア」
私の家のお風呂のドアは、しっかり閉めないと途中でカチャッとわずかに開くのですが、さきほど、一人で上機嫌でシャワーを浴びていた同じ娘は「閉めたのに、開いた」と号泣していました。
きちんと怯えることは、生き物として大事な感性だと思います。
そして、中年の恐怖は
年齢のせいだけでもないだろうなという気もするのは、“アホの坂田”で知られる坂田利夫氏は、ひとり暮らしの家に帰って玄関に入るとき、今でも「わかっとるで、誰かおるんやろ」などと口に出しながら部屋に入っていくそうです。
うん、それは違う話な気もしますね。
私が最近もっとも恐怖を感じたのは、洗ったばかりの練習着に袖を通したとき、既に中年の汗の香りがしたことです。
瑛人が「香水のせいだよ」と歌っていたことが一瞬頭をよぎりましたが、香水は今まで一度もつけたことがなかったのです。恐怖。
おしまい
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