焼き芋屋のよもやま話1
リアカーで焼き芋を売り歩くようになって数日が経った
ようやく美味しく焼けるコツのようなものを掴むことができたように思う
その一方で〝自分が焼いた〟というにはあまりにも無力というか
こんなにも自分が介在しない料理があっていいんだろうか
と思ってしまう自分がいる…
むかし、とある有名シェフが
〝料理は理を図ること 目の前のきゅうりを折ったほうが旨い と思って差し出すのであれば、それはもう料理なんだ〟って文章がずっと頭に残っていて、
それを拠り所に
どうすればこの芋が美味しくな