〝生きる力の強い子に育てる〟 子育て・保育を伝えたい!
猛スピードで変化する時代の中、保育者として50年もの長きに渡り、多くの子供の育ちと向き合い続けてきた筆者が、その深い知識と経験を通じて発見した〝生きる力の強い子に育てる〟為の子育て・保育の知恵を全てお伝えするブログ、現役園長の子育て応援記!始まります。
皆さん、はじめまして。私は子どもたちと向き合い、
半世紀を過ぎた保育者です。
このブログは、日々忙しく子育てに向き合っておられる
お母さん、お父さん、そして保育者のみなさんに、
〝生きる力の強い子に育てる子育て・保育〟
を伝える事を目的としています。
50年前と時代は大きく変わり、
子どもたちの育つ環境も様変わりしました。
しかし、
人が〝人間に育つみちすじ〟には変わりません。
時代が変わり、何でも早く出来ることが良いことのように考えられ、子育てまでもが早く早くと、忙しく考えられているのではないでしょうか。
子どもの育ちに早い遅いは無い
育ちの階段を一歩一歩、大切にして欲しい
そんな思いから、子育て応援記!
ー ゆっくり芽を出せ柿のたね ーをスタートしました!
【自己紹介。
自由で管理のない保育を目指して】
まず応援団の代表となります、私の自己紹介をさせていただきます。
愛称は〝ツッチー〟です。
(大地を愛し、土に親しむという意味を込めました)
はじめに紹介しましたように保育者であり、母であり、
今や2人の孫を持つおばあちゃんでもあります。
保育者として公立園で数年間勤務したのち、昭和49年、東京都内に独自で保育園を立ち上げました。
まだ保育園が少なかった頃で、個人で保育園を始めることに理解と協力を得るには、多くの時間と苦労がありました。しかし、
「自由で管理のない保育を!」
との思いから突き進み、今では認証園となって、
0歳から5歳までの保育に取り組んでいます。
【バブルを境に、子どもたちの
周りの環境が変わった】
50年前、子どもたちは自由な環境の中で、朝からイキイキ活動し、庭からは元気な声が響き渡っていました。ところが、少しずつ、子どもたちの周りの環境が変わり始めました。
子どもたちの姿に変化が現れたのは、バブル経済のころからかと思います。
紙おむつ、バーギー、テレビ(戦隊もの)、ゲーム、コンビニ、ファミレス、公園の整備(安全のためにではありますが作られ過ぎた環境)等々。
時代は、どんどん便利で刺激が強く、工夫する必要のない環境に変わって行きました。
【人間は環境の動物、
学童期の問題の根は乳幼児期にあった】
人間は環境の動物だといわれているように、
子どもたちも時代の波に流された結果、気になり始めたのは、
●足腰の弱さ
●五感の働きの弱さ
●工夫する力の貧弱さ
まず初めに変化が現れたのは、やはり未熟な乳児です。
●うつ伏せ遊びが苦手
●寝返りが片方だけ
●ハイハイが不十分なまま歩行が始まる
●子供たちが最も好む水遊びが苦手になる
●手を使うことに弱さが出る
●目と目を合わせる【まなかい】と言わる動作の弱さ
●首の立ち直りの弱さ
これらの問題点が少しずつ現れ始めました。
そしてこの乳児期の弱さが、学童期になると、
●背中ぐにゃ
●集中力の弱さ
●手先の不器用さ
など、身体の育ちとなって現れるのです。
世間の報道では、
●鉛筆での筆圧が弱い
●小刀が使えない
●走る力の弱さ
などが指摘されていますが、乳児を保育する中で、
これらの学童期の問題の根が、乳幼児期にあると気がつきました。
【解決への道を発見、
3歳までに土台を作る】
具体的に、乳幼児期の身体に現れた事は、
●脱力と緊張のバランスの悪さ。
●また、そのことから見受けられる育ちの弱さ
これらが、その後の成長に大きく関係していることを発見しました。そして、
●沐浴から肌のマッサージ
●金魚体操
●水遊び
●地面遊び
●ハイハイ遊び
●散歩など五感の働きを促す取り組み
●向き合い、あやし遊びをたっぷり
これらを取り組む中で、解決の道が見えるようになり、今に至ります。
乳児期に現れる問題をそのままにすることなく、
保育、子育ての中での取り組みを徹底することで、
幼児期の姿に変化が見られようになりました。
これらの実践結果から、
乳幼児期が人生の土台であることを確信しました。
〝三つ子の魂百まで〟とはよく言われた言葉です。
3歳までの育ちが土台だと、子どもたちを見ていて感じます。
【かしこい脳は身体作りから!
身体の働きは=脳の働き】
逆に言えば脳の働きがあるから身体が動く。
脳の育ちがどれほど大切であるかです。
そしてこの乳幼児期に忘れてはならないことは、
脳神経系の育ちが、0歳から3歳期に80%出来上がる
のだということです。
もって生まれた脳神経は皆同じですが、ただ脳神経を持って生まれただけでは働かず、そこから出る神経突起が絡み合い働くのだそうです。
この神経突起が絡み合うのは乳児期がもっとも多く、10歳くらいでほとんど出来上がると、脳科学的に言われています。
脳の神経突起が多く絡み合うことで、
「生きる力・生き抜く力・よりよく生きる力」が育つのです。
では、脳の働きを良くする生活を考えてみると、賢い子に育てるには、
●手塩に掛ける
●手間暇かける
これがとても大事です。
便利なものが全てダメではありませんが、
子育てにおいて工夫出来ることを、
お伝えしていきたいと思います.
【育てたように子は育つ・環境が人を育てる】
また〝氏より育ち〟も同じことで、
特に乳幼児期の環境が、人を如何様にも育てます。
オオカミに育てられた女の子は、発見されたのち手厚く向き合っても、オオカミの習性は拭えなかったように、育ちには自然の環境も大切ですが、何より、側にいる大人たちも〝大切な環境〟のひとつですね。
どんなに時代が変わろうと、どんなに便利になろうと、
大人が、子どもの発達に必要なことは何かを考え、工夫することで、子どもたちはイキイキ育つのです。
大人が環境を整えれば、
子どもは自分で自分の体を耕し、育ちます。
大人になった卒園生の姿から、また我が子の姿から言えるのは、皆、主体的に物事を考え、目的を持ち自分の人生を生きているということです。この子たちを見ていて、脳神経系の働きがいかに人生の土台であるかがわかります。
「かしこい脳は身体作りから!」をモットーに、
子育て、保育に取り組んできたことの成果が出ていると感じています。
育てたように子は育つのです。
【外遊びで免疫力を高める。
コロナ禍でも、生きる力の強い子に育てる子育てを!】
初めにお話しした通り、このブログは、
日々忙しく子育てに向き合っておられる
お母さん、お父さん、そして保育者のみなさんに、
〝生きる力の強い子に育てる子育て・保育〟
を伝える事を目的としています。
子育てに、保育に忙しいだけではなく、コロナ禍でますます悩みも多くなっているのではないでしょうか。
しかし、あまりにも心配しすぎて心まで沈んでしまっては逆効果です。気を付けることは、
免疫力を高める生活を心がけること
かと思います。では、免疫力を高めるには何をすればいいの?
●生活リズムを整える
●良眠
●バランスの良い食事
またこれらを満たすためには、
〝外遊び〟は欠かせません。
コロナで外遊びが怖くても(密にならないことを心がければ問題ないかな)
〝お日様と仲良く〟は合言葉ですね。
次回は、0歳〜5歳の進化の過程について、
詳しくお話ししたいと思います。