小銭に振り回されるPTA
PTA活動をやっていると、
時折、
むむむっ…これはちょっとね…
なんとかしないとね…
というようなことに
出くわす。
その中のひとつが
小銭問題だ。
高校のPTAでは
「交通費」なるものが
支給される。
徒歩圏内ばかりの公立中学とは違って、
高校でのPTA活動には
いろんなところから
電車代を使って
ひとが集まる。
なので、
その際の
往復交通費については
PTAに申請をすると
きちんと全部
(公共交通機関分だけだが)
支払われる。
交通費をいただく側としては
これはとてもありがたいことなのだが…
…
実は
このシステムの裏で
本部会計さんが
小銭に苦しめられている。
本部役員仲間の交通費は、
年間に何度も顔を合わせるので
1年分まとめてあとで申請してね!
最後に支払うから!
でいいのだが…
(いやそれでも大変だが)
イベントのお手伝いなどで
「活動は今回限り」のひとが
たくさん来るときなどは
本部会計さん
てんてこまいだ。
お手伝いで来たひとに
ひとりひとり
個別に交通費の金額を聞き
所定の申請書を書いてもらい
たくさん用意してきた小銭から
金額ピッタリを渡し
受領印をもらう…
…
を
人数分
繰り返す。
事前に準備してくる
小銭の重さよ!!
そして
ひとりひとりに
きっちりと渡す手間よ!時間よ!
そしてそして
こういうときに
会計担当は必ず来なくちゃいけない
という大変さよ!!
わたしなら
絶対に交通費担当だけはやりたくない
と思うくらい
しんどそうなお役目だ。
申請は事前にGoogleフォームで集めよう
とか
端数は切り上げてなるべく小銭の種類を少なくしよう
とか
いろいろと対策を考えるが
どれも
なかなか
根本解決にはならない。
ならば
いっそ
交通費というものを廃止してみたら
どうなんだろう
と思う。
年間活動通信費として
役職等に応じて
それぞれに
いくらかずつを支給し、
交通費の支給は無しにさせてもらう。
当然
持ち出しが多くなる可能性も
支給されても使わない可能性も
あるだろう。
不公平…と言われるかもしれない。
だが
いまの
交通費担当さんの苦労を見ると
交通費ってそこまでして厳密に払わなきゃいけないものなのか??
と思わずにいられない。
お金のことはきっちり正確にするのが
正しいことではあるのだが、
無償のボランティア活動で
そこまで求めるのは
わたしには
どうもやりすぎなように
感じられて仕方ない。
ほかにも
備品などを買ったときの精算でも
PTAは細かい。
なるべく現金払いをするように
との決まりがあり、
もし
電子マネーやクレジットカードを使ったら
ポイント分を
現金でPTAに支払うこと
と決められているのだ。
ここでも
またも小銭!!
7ポイント分をPTAに支払います
みたいな
細かい小銭のやりとりが生じる。
PTAの買い物で生じたポイントが
個人の懐に入るのはだめ!
ということの正しさはわかるのだが、
いや
でも
そこまで細かく
正確にする必要ってあるかしら??
買い物に使った時間に対して
時給が支払われるわけでもなく
無償のボランティアなのに。
今や
負担だ
と思われることの多いPTA活動の中で、
ちょっとした小銭を厳密に正確に扱う
という正しさよりも
手間を省いて担当者を楽にしていく
ということが
優先されてもいいんじゃないだろうか。
ただ
お金に関することだから
正確に扱わないことによって
不正が起きてはいけないのだが…
正しさと
簡略化の
さじ加減が
非常に難しい。