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三男のとんがった成績

高校生の三男が
定期テストの結果を持って帰ってきた。

三男は
淡々と高校生活を送っているようで
時々おもしろいことをやらかしてくれる。

今回の成績も
非常に「とんがって」いて
おもしろくて
わたしは絶賛した。



わたしは常日頃
子どもたちに
得意なものをどんどんやれ!
むしろ得意なものばっかりやれ!

言っている。

わたし自身は
なんでもそこそこできる
優等生タイプだったのだ。

当時の自分の感覚としては
どうも
これと言って得意なものがないように
感じてしまっていた。

いや、それじゃいかん。
好きなものがあって
得意なものがあって
それをのびのびとやって
力を伸ばしていくことで
自信をつけていかねば!!

そう信じて
子どもたちに声をかけてきた。


そうして
子どもたちに
ひたすら
得意教科を伸ばすことをおすすめしていたら、
不得意教科はすっかり置いていかれるようになった。

しかしわたしは揺らがない。
不得意教科をなんとかしろ
なんて言わない。
わたしは
得意教科を誉めることだけをする。

本人が
必要だと思えば
いつの日か不得意教科にも手を出すことだろう。

たぶんね…



そんなわたしの評価基準において
三男の今回の成績は
たいへん素晴らしかった。
得意な数学で、1位!!
うっかりやさんの
計算ミスが多いひとが…
よく頑張った!

そして
なんにも分からなくて
選択肢は全部「ア」と答えたという
世界史は…

なんと
堂々のビリ。
あぁ
選択肢の正解は
「ア」じゃなかったのだね。
残念。

1位とビリ。
この落差がたまらなくおもしろい。
ビリがあることで1位が際立つ。
1位があることでビリも際立つ。
三男は
母のツボをよくわかっている。



どうやら
全教科よく頑張るよりも
不得意教科があるほうが
その落差で母ちゃん喜ぶぞ…??

うちの子たちは思っているかもしれない。

こんな母の子育ては間違っているかもと疑問を持ち
どこかで
自分で修正するように育ってくれる…
のを期待するような。
いや
おもしろいからこのままでいいような。

いずれにせよ
どんなことがあっても
楽しく
自信を持って
のびのびと
生きていってほしい。
そうわたしは願っている。

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