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PTAを改革してみよう! まずはベルマークから

わたしの記事の中で
ベルマークについての投稿が
よく読まれているようだ。

PTAと言えばベルマーク。
ベルマークと言えばPTA。

旧態依然な組織としてイメージが悪いPTAの
最も旧態依然な活動であるベルマークは、
あちこちで行われている割に
あまりイメージがよくない。

ベルマークに関する活動に疑問を持ち
悩んでいるひとは
けっこう多いのかもしれない。


ベルマーク運動とは


調べてみると
1960年から始まったベルマーク運動は
「誰でもできるボランティア」
として全国に広がったらしい。

製品のパッケージに印刷されたベルマークを集めると、
各学校や団体ごとに
1点イコール1円
のベルマーク預金となる。
そしてそのベルマーク預金で
学校や団体の必要なものを購入できる。
購入金額の1割は
自動的に僻地の学校などへの支援に充てられる。
…という仕組みだ。

協賛企業が
購入してもらった金額に応じて
協賛金を出し、
それが各学校などの備品となり
僻地の学校などへの支援にもなる。

仕組みとしては素晴らしい!
「誰でもできるボランティア」
というコンセプトも
非常に素晴らしいと思う。


PTAのベルマーク活動の問題点


ではなぜ
PTAのベルマーク活動が
嫌がられているのかというと、
金額の割にすごく手間がかかる
のが理由だと思う。

集まったベルマークを
企業ごとに仕分けし
点数を確認して
ベルマーク財団へ送ることにより
初めて「ベルマーク預金」としてカウントされるのだ。
が、
この
仕分けと確認と送付に
時間と手間がかかる。

吹けば飛ぶようなちっちゃいベルマークを
黙々と仕分けしていく作業…
1点とか0.5点のカウントのために
保護者が何人も駆り出され
何時間かかけて
ベルマーク財団へ送付できる形に仕上げる…

くじ引きなどでこの係に当たり
PTAの「仕事」として「やらされる」ひとは
たまったもんじゃない。
自分の仕事を半日休んで参加したのに
その成果であるベルマークの点数は
微々たるものだ。
自分の時給と比べたら
あほらしくなる。
しかもそのベルマーク点数が貯まって
我が子のために活かされるのは
数年後になることもある。

「誰でもできる」はずのボランティアが
今や
「誰でもできる」わけじゃなくなったのだ。

1960年代の「誰でもできる」と
令和の「誰でもできる」は
すっかり変わってしまった。

義父母と同居の専業主婦が多かった時代は
核家族の共働きが多い時代に変化した。

状況が変わったのに
同じ形で活動を続けていたら、
そりゃ
みんな嫌がるし先細りになるわけだ。



ベルマーク活動の見直しを!


では、どうしたらよいか。

もし
現在のベルマーク活動に賛同する人が
一定数いるのなら、
ベルマーク活動参加者を
強制的にくじ引きで選ぶのはやめて、
「やりたい」ひとの「サークル活動」
にしてみてはどうだろう。

PTAの
最も嫌なところは
「強制」だ。

担い手がいるのなら、
強制せずに
有志の活動として
続けてみてはどうだろうか。

いまは
WEBベルマーク
というシステムもある。
これは
WEBベルマークのページを経由して
ネットショッピングをすると
指定した学校のベルマークポイントが貯まる
というもの。
これなら
もう
小さな切れ端をみんなで数えなくても
大丈夫!
少人数でも続けられる。


もし
ベルマーク活動に参加したい
というひとが
集まらないのなら、
さっぱりと
ベルマーク活動は
廃止してみてはどうだろうか。

ベルマークの点数がなくなっても
案外
誰も困らない。

廃止したときに
余っていたベルマークは、
近隣のPTAに差し上げれば喜ばれる。

やりたいひとがいないのに
「ベルマーク活動は必要だ」
という意見は
あまり出にくい。

必要か必要でないか
ではなく
やりたいかやりたくないか
をまず問うてみる。

誰もやりたくないなら
1回廃止したらよい。

また活動したいひとが現れたら
そのときに再開すればOKだ。



ベルマーク活動の見直しを通じて…


わたしは
関わってきた小中のPTAで
ベルマーク活動の見直しをしてきた。

いろいろなPTA改革がある中で
ベルマーク活動を見直すのは
わりと手を付けやすいところだと思う。

PTAを少しずつ変えていきたい…
と思っているなら、
まずベルマーク活動から
改革してみるのはどうだろうか。

ベルマーク活動の見直しを通じて、
PTAって
強制しなくてもいいんだ
変えてもいいんだ
やめてもいいんだ

っていうことを
体感してみるのが
大事な一歩になる。

改革を進めることによって
違う形の
「誰でもできるボランティア」
のアイデアが生まれるかもしれない。

来年度の
PTA参加を
検討しているみなさん、
できるところから
少しずつ
改革していってみませんか。


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