不幸中の幸いだって??
三男が、
明日の部活は行きたくないなーー
と言う。
高校のバスケ部在籍の三男。
どうやら明日は
自分たちの練習ではなく
他校の試合のお手伝い(得点板係とかモップ係とか)で
選ばれし数人だけが
参加するのだという。
練習がない、
全員じゃない、
朝が早い、
と三拍子そろってるので、
もう行く気ゼロ。
どうやって断ろう…と
思案し始めた。
さすがに
「行きたくない」
とは言いにくいので、
「既に家族で予定が…」
というような
ありそうな言い訳を考えて
断った三男。
しかし
みんな同じようなことを考えるのだろう、
他の部員も
家族行事的な理由で断る人が
続出だったらしい。
結局
もう一度
誰かどうしても来てくれないか
と
お声がかかった。
そこで三男、
しばらく
うーーむと考えた結果、
じゃ予定を調整するので
行きますよ
と返事することにした。
おぉ、
なんだかんだ
いいやつだねぇ!
と思いながらも、
いやどうせ行くんなら
気持ちよく
最初から行くって言えばいいのにーー
と
思わず言ってしまうわたし。
すると、
三男は、
自信たっぷりに…
いや、
一回断ったからこそ
感謝されながら
気持ちよく参加できるんだよ。
断らなかったら
当たり前みたいに参加することになるでしょ。
感謝される分
ラッキーなんだよ。
これはね、
不幸中の幸い
って言うんだよ。
…と言う。
いや、
不幸中の幸いって
それ
ちょっと違う気がするんだが…
まぁ
三男がそう言うなら
それでいっか。
そうして三男は
行きたくないながらも
まぁそこそこ楽しそうに出かけて
そこそこ楽しそうに手伝いをして、
にこにこと帰ってきましたとさ。