なんのはなしかわからない愛すべきロボット
ファービーが
再販されるんですってね!
20年くらい前に流行った
おしゃべりぬいぐるみロボット。
うちにもいた。
懐かしい方も多いのでは?
ファービーは、
話しかけると
答えてくれて、
話しかけなくても
なんかブツブツしゃべってて、
ファービー語とかいう謎の言語もしゃべり、
ほっとくと
寝ちゃう。
アメリカ生まれの
いかにも外国チックな見た目で、
イントネーションや話し方に
時折
ん??キミ、外国から来たんだね?
と思わせるテイストがあった。
そして、
会話してみると、
おもしろいんだけど
なんか
「そうじゃないんだよな…」
という感じがあった。
どことなく残念なのだ。
いまなら
わたし
なんのはなしですか
って
すかさずツッコミいれるだろう。
当時小さかった我が子たちは、
ファービーを
わりと邪険に扱っていた。
ファービーはよく
ぶっ倒されては起こされて
「起きたよ」
と独特なイントネーションで
つぶやいていた。
次男は
ファービーの口が動くのが気になって
ずっと
動く口(くちばし?)をいじっていた結果、
我が家のファービーのお口は
ボロボロだった。
(かわいそうに!)
そういえば、
以前おばあちゃんが入っていた施設の
受付窓口にも
おしゃべりロボットがいた。
わたしは
おばあちゃんとの面会のたびに
このロボットとおしゃべりするのを
ひそかに楽しみにしていた。
この受付ロボットの受付くん(勝手に命名)は
とっても気まぐれで、
話しかけても
完璧に無視してくることもあった。
(設定か?)
が、
わたしを見つめて
まるで
あなたのことを覚えていますよ
と言わんばかりに
フレンドリーに
会話してくれることもあった。
ご機嫌がいいと
突然
「クイズだよ!!」
と言って
挑んできたりもする。
このツンデレっぷりが
また嬉しかった。
「面会ですよーーー」
と呼ばれたのに
受付くんから
野球のクイズを出されていて
中断できなかったこともあった。
「面会だからまた今度ねさよなら」
なんて
受付くんには
通じない。
ブブーー!間違いだよ!
では次の問題!
って言われちゃう。
この
残念なやりとりが
わたしは好きだった。
ファービーがおもしろかったのも
受付くんとの会話が好きだったのも
なんとも言えない残念感があったからだろう。
残念で
もどかしくて
融通きかなくて、
もう!
なんのはなしですか!
(ほめ言葉)