インテルの苦境と半導体の今後

先日VWの工場閉鎖のニュースがあったが、これまで業界や国の代表的な企業とも言える企業の凋落が始まっているように見える。ボーイングなどもそうだろう。

インテルも、赤字がすごいことになっている。
VWは、EV化による産業構造の変化だったが、半導体はPC、スマホからAIへの構造変化が起こっている。NVIDIAの躍進はすさまじいし、NVIDIAにチャレンジする半導体ベンチャー企業のCerebrasも上場した。

これまで垂直統合型で、マイクロソフトとともに成長してきたインテルだが、スマホやAI半導体へのシフトがまったくうまくいっていなかった。
最近になって、受託生産の事業を分社化して、改善に乗り出しているように見えるが、前途多難な気がしてならない。

とはいえ、アメリカ中に充実した生産ラインがあることは、国家としても手放したくないのではないかと思える。特に米中の緊張関係がある昨今、半導体を安定して生産できる能力は戦力に直結するはずである。
現在TSMCの工場もアメリカ国内に作って、半導体サプライチェーンを構築している。もしインテルが厳しくなったら、防衛という観点も含めてTSMCへの受託製造部門の身売りなんかもあり得なくはないのではと思える。

AIの登場で、さらに産業構造は劇的に変わる可能性も考慮して生きる時代になるだろうな思う。

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