趣味ってなんだろう

ふと、最近読書してないなって思いました。私は趣味はと聞かれたときは大抵『読書』と答えていますが、こはいかに。

趣味について考えるとき、自分にとってこれは趣味なのかどうか、という観点と他人にとってそれは趣味なのかどうか、の観点があるとおもっています。ただ好きであること、好きであり続けること、好きか嫌いかで言われるとまぁ好きかなってレベルだけど何か毎日やっていること。同じようで実は違うのかもしれません。どこからが趣味でどこまでが趣味なのでしょう。

私の友達に読書好きがいました。本人はそう語っていたわけではありませんが、私から見るとものすごい読書量で。ああ、これは趣味と言えるものだとぼんやり眺めていました。

しかし、本人曰く、趣味はと聞かれたときには『読書』と答えないそうで。何故だろうと考えていると、『読んでるのはラノベだから。』と。

なるほど、と思いました。何の本を読めば読書と認められるのか、という観点が私と彼では違ったのです。彼自身にとってラノベを読むことは趣味でも、読書が趣味ではないという認識なのでしょう。

似たような話は読書界ではいくつかあります。SFはハードSF以外にも種類が増えていますし、ネット小説を小説と呼んでいいのかという議論もありそうです。推理小説は本格もののみ、という人もいれば、そもそも読書といえば純文学でしょうと言う人もいるかもしれません。エッセイってどうなのでしょう。参考書は『書』?『書』を『読』んでる?

ジャンルは幅広く、境界はあいまい。他人がどう思っているかも加味しないといけない世の中です。趣味と堂々と他人に言えるかどうかと考えた時、当たり障りのないモノを選択しがちな人も多いかもしれません。

音楽鑑賞、スポーツ、映画鑑賞。ありがちな趣味。でも、その聞いている音楽にもジャンルは多種多様。映画好きな子と話しても一切見てる映画が被らないなんてこともしばしば。アニメやゲームだってそうでしょう。

毎日更新される音楽に触れることが趣味の人もいれば、もう解散してしまったけど、そのアーティストの曲をずっと聞き続ける人もいるでしょう。どちらも趣味は『音楽鑑賞』。

他人にとっては大したことのないこだわりも趣味だって私は思うので、趣味に関しては周りの定規にだけ合わせなくてもいいんじゃないかなって、思います。なんでもいいのです。周りに言わなくてもいいのです。でも、きっとそれは趣味って思っていいんだよ。

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