ゆとりを自分から作ってみてはいかがか
東京都内へ通勤するとしよう.通学でもいい.
家から出て,歩いて,電車にのって,降りて乗り継いで,歩いて...
これだけでかなりの時間がかかるので長距離通勤は嫌われる.無駄な時間であるというふうに.また,都内だと(今は一時的に多少マシなのだが)電車内がいっぱいになる.人と人の距離が近すぎたりで無理って人もいるのだろう.
会社へ向かう途中たまにその大量の人たちの顔を見ることがある.イキイキとした顔,目をした人はやっぱり少ない.通勤でイキイキする人がいるのかどうかって話になるといないだろうけどそこは気にしない.みんな足が早い.車いすの人も足が早かったのを思い出す.
通勤の時間は無駄で苦痛で嫌なものって印象が最初はあるけれど,ちょっと余裕を持てると見方が変わる自分がいて驚いたのが今日だった.多分,【家から出て,会社につくまでは一切走らない】ことと,【そのために家を10分早く出ること】をしたからだと思う.
まず汗をかかなかった.息が切れることもない.だってゆっくり歩いたから.たった10分,されど10分.それだけで不快感はかなり和らいだ.
電車が来ていても,慌てて走ったり,階段をかけあがる,かけおりることもしない.乗り損ねることは損した気分になるけど,そもそも余裕があるときは,「その電車に必ず乗らなきゃいけないっけ?」となる.都内ならすぐに次の便がくる.
余裕が生まれると色々見えてくるし,普段なら気づかない事にも目をやることができる.車椅子の人の足の速さなんて普通考えないし,駅名おもしろいなー由来なんだろう?なんて思考にも余裕がないと,至らない.
本があって座れると読書もできる.満員じゃなければ立っていても読める.スマホをいじってもいいし音楽を聞いていてもいい.なんにせよ走って乗り込んで汗をかいたときと,いないときとではそれらの楽しみの味わい方にも変化がある.
ウォーキングやジョギングの代わりにもなるなって思うと,無駄じゃない部分もあるじゃんとか思えてくる.ずっと座っていると筋肉は本当に落ちちゃうことを僕はテレワークとやら自粛やらで学んだ.それから歩くのは少し嫌いじゃなくなった.
ちょっとでいい.ゆとりを自分から作ってみてはいかがだろう.
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