【どの情報が正しいの?】本物が分かりにくい時代
最近、困ったことが発生しました。
フジテレビの「取材拒否の店」みたいな名前の番組があるそうです。私は観ていません。
聞いた話によると、取材拒否の店を紹介する番組らしく、番組内では正式な店舗名を言わないそうです。後述しますが、この番組のせいで面倒な目にあったので、番組のことを詳しく調べる気もありません。
というか、番組作りが出来ている時点で取材拒否してないじゃないかと、ツッコミどころは多いのですが、最終的に店舗名を言わないところが問題です。
私の妻はお店を経営しています。品質を落とさないために、ほぼ1人で営業しています。お陰様で常連さんも多く、本人も倒れるか倒れないかの瀬戸際までストイックに頑張ってます。コロナ禍ですが、2020年は過去10年で1番来客数が多かったです。
さて、ここで問題が発生しました。
妻の店は上記番組の取材など受けておらず、番組内で紹介された店は全然違う店なんですが、どういうことか妻の店じゃないかというフェイクニュースが出てしまったんです。
そのフェイクニュースを読みましたが、番組で紹介されたとされる商品は妻の店には元々ない商品ですし、もう全然違うのに…ハッキリと店名や電話番号まで載せて紹介している記事が幾つかありました。
そのせいで、「テレビ見たんだけど」という電話の問い合わせが多く、違うことを伝えるとガチャ切りする人ばかり。
ほぼ1人営業で時間もない中、その見当違いの問い合わせ対応で時間がどんどん奪われて…店を閉めた後に夜中まで仕込みすることになってしまいました。本当に迷惑。
そこで、私は各ブログなどで記事を書いている人へコンタクトを取ったり、Twitterで書かれていたらTwitter上で違う旨を伝えたりしました。そうすると、各ブログで記事を書かれていた方たちは真摯に対応してくださり、早急に記事を書き換えてくれました。それはとても有難かったです。
ここから学ぶ問題は2つあると思います。
ひとつは、最初に間違った記事を書いた人は本当に勘違いだったみたいですが、それ以外の人は、その最初の人の記事を見て、内容を疑いもせずにほぼコピペで記事を書いていたこと。少しでも自分で調べれば違うことは分かったであろうことを、調べもせずに載せたことです。これは自分も気をつけなければならないと思いました。
今は何でもググれば調べられます。でも、知ってましたか?検索すると今は殆ど誰かしらのブログが表示されていることに。そのブログを書いている人はどんな人で、どこまで調べた情報か知りもせずに、全てを鵜呑みにするのは愚かです。
そこに自分の考えは入っていないからです。例えば、それなりに発信力のある100人のブロガーが、結託して偽の情報を流したら…その偽情報が正しいものとして認知されるのではないでしょうか。
そうならない為の、普段から広い視野をもてる教養が必要なのだと実感しました。
もうひとつの問題は、誤解しやすいような内容の番組を作ったテレビ局です。テレビはヤラセです。それを分かった上で楽しむものです。私はここ10年はテレビ番組を観ていないのですが、それ以前は寝る時間以外はつけているほどテレビを観ていました。だから全否定はしません。ですが、テレビは以前のような番組作りをするべきではないのです。インターネットがここまで浸透する前だったら、誤解しやすい内容だとしても、その誤解は口コミで広がるレベルです。広い範囲で認知される前に飽きられるでしょう。ですが、今は誰でも情報発信できる時代です。このnoteもですが、TwitterやYouTube、個人が発信できるツールは数え切れません。多くの人が誤解するような内容をテレビで放映すれば、瞬く間に情報は拡散されます。誹謗中傷で芸能人が自殺するニュースもありましたよね。拡散した情報は止まりません。テレビはオワコンと言われても、やっぱり反響が凄いんです。だからこそ、テレビ局の人間は、その発信力の強さを再認識して、今の時代だからこそ誤解のないような番組を作るべきではないでしょうか。分かりますよ?誤解しやすかったり、人を煽った感じの方が視聴率が取れるのは。でも、そんなことばかりしていると本当にテレビの終焉は近いと思います。
うん、やっぱりテレビは個人的に好きじゃないです。これからも観ません。
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