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冬の植物園:時には何もない方がいい

昨日は久しぶりに何も予定が無かったので、植物園に行ってきた。

京都市民になってはや3年。
お気に入りスポットがたくさん出来たけれど、京都府立植物園は、年間パスポートを買って通うくらい気に入っている。

植物園に行くときは、必ず今どんな植物が見頃なのかを調べてから行くことにしているので、今回も調べてみたところ、TOPページにこんな画像が貼られていた。

要は今見頃の植物は何も無いってことなんだけれども、『時には何もない方がいい』って表現が妙に気に入ってしまったので、この記事のタイトルにしてみた。
冬の植物園は人も少ないし、色も全体的に褪せた感じで、どことなく寂しい。でも、それもまた1つの良さなんだよな。

そんな訳で、今日は冬の植物園の見所をつらつらと書き出してみることにする。

冬の温室

京都府立植物園の温室は本当に立派である。
調べてみたら日本最大級の規模なんだとか。
それだけ大きくても、花が開花すると職員さんの手作りのポップが貼られたりして、ちゃんと隅々まで見ているんだなぁと感心する。

ただ、温室といえど冬は冷え込むようで、夏に比べると植物達の元気がなくなってしまう。夏は通路が狭く感じるくらい葉が生い茂っているけれど、冬になると葉が落ちて、温室全体がスカスカになる。

葉の萎れた熱帯植物達を見ると『このまま寒さで枯れてしまうのでは?』と心配になるけれど、夏になるとまた葉が生い茂って元気な姿を見せてくれるので、植物は強いなぁと感心する。

まぁ行くならやっぱり春夏が一番良いんだけども、比較対象として冬に一度行ってみることをオススメする。

ちなみに温室内は一定の湿度を保つためにミストを散布しているので、運が良いと散布中の様子を見ることができる。
温室は5,6回行ったけれど、私は今回初めて見ることができた。


針葉樹林

針葉樹林は花が咲いたりする訳でもないので、年間通して人が少ないスポットだ。
ぶっちゃけ私も春夏は素通りしていた。しかし秋冬になると、枯れた葉が落ちて、地表がオレンジ色に染まり綺麗だ。歩くと葉がふかふかして気持ちがいい。

街中だと地面に落ちた葉はゴミとしてすぐに処理されてしまうので、これだけの量の落ち葉を見れるだけでも、何だか特別な感じがする。


結局書き出してみたら2つしか無かった。
まぁ植物園のHPにも『何もないのが良い』とある通り、無や余白を楽しむことこそ、冬の植物園の醍醐味なのかもしれない。


現在、植物園を含む北山エリアでは、再開発が計画されているらしく、昼時に植物園に行くと反対団体の人たちが署名活動をしている。

なんでも、商業施設の建設に伴い、植物園と道路を隔てる生け垣の伐採や、観覧温室の移転が検討されているんだとか。京都府立植物園が今の姿のまま残ってくれることを祈るばかりである。

もう少ししたら梅の季節になるので、またその時に遊びに行こう。

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