贔屓のチームを信じる理由
イギリスのとある大学の調査によると
贔屓のチームが試合に勝った場合、
幸福度は平均3.9ポイント上がる一方で
負けた場合は平均7.8ポイント下がるそうです。
つまり
敗北した際に心に負う痛みは
勝利の喜びの2倍以上
データ上ではスポーツにおいて熱烈なファンになることは
割に合わないということになります。
しかもこれはサッカーの調査
野球の場合、試合時間はサッカーが前後半45分の計90分
野球はサッカーの2倍の180分(3時間)とすると
敗北の痛みは勝利の喜びの4倍
考えだけでもゾッとします
野球は試合時間が長い上に逆転負けなんかすると
その「徒労感」は果てしない痛みに変わるのです。
家に居るときの私の不機嫌の理由は
贔屓のチームが負けたこと
これは家族からの指摘で気づきました。
このまま贔屓の球団が負け続けると家庭内問題に発展するかもしれません。
今その危機は目の前に迫っています(笑
そうこの10連休、私の贔屓にしているチームは散々な状況なのです
(2019年5月4日時点で4連敗。ここ1週間で2勝6敗)
幸福度の割が合わないにも関わらず
スポーツチームを応援するのは何故だろうか
私は生まれ故郷が名古屋
社会人になって関東に住む始めてからは
地元のアイデンティティと呼べるものが中日ドラゴンズ
父親も野球好きでよくキャッチボールをした記憶があります
すでに父は他界しているので地元&父から譲り受けているのが中日なのです
中部圏は人口や経済で見ても
関東=巨人、関西=阪神
には敵いません。
街としての規模では負けているからこそ
野球では勝ったときの喜びは「ひとしお」です。
(別に他の地域を貶めたいとかではないです)
今でこそ「名古屋メシ」と言われたり
中部圏も愛・地球博が開催されたあたりからフューチャーされ
少しマシになりつつありますが、もともと名古屋は地味なエリアなのです。
誇れるものがないからこそ勝つことがこれ以上ない喜び
(これ以上自分のホームタウンをディスるのはやめときますw)
社会人になって地元を離れてから、
いつもTVで放映している野球というコンテンツがない時の
寂しさは味わってみないとわからないものです。
「スガキヤ」という名古屋のソウルフードもそう。
勝ったときの喜びが大爆発したときがありました。
それは2006年の優勝が決まった試合
これを生で見てしまったばかりに不幸が始まったのかもしれません(笑
優勝が目の間に繰り広げられた瞬間
私はこう思いました。
もう死んでもいい、、、かもしれない
人生において最高の瞬間を挙げてみるとするならば
この優勝は間違いなくトップ3に入ってきます。
これは敗退の痛みを忘れさせてくれる感動でもあるのです。
(翌2017年のハマスタでの胴上げも生観戦しました)
ウッズの満塁ホームランは何度見ても胸が震えます
(動画を改めて見ると今の選手と目つきの違いが分かりますね)
贔屓チームの優勝は
人生を美味しくする最高の「ツマミ」
その味を知ってしまったのです。
痛みが伴わない限り喜びはない
数値で測れない面白さがスポーツ観戦にはある
自分の人生を贔屓のチームに投影させている人も
多いんじゃないでしょうか
私は落合信者を名乗るつもりはありませんが
勝利が最大のファンサービス
は大賛成
どんなに試合がつまらなくても勝てばいいのです
勝つことが評価に繋がる
新しい時代になり、与田監督率いる新生ドラゴンズが
5月に入って苦しんでいます。
万年Bクラスが故の負け癖というか
球際の弱さが目立つ。
つまりはミスが多い。
特に扇の要=捕手が育たないのがウィークポイント
強いときの中日は谷繁という絶対的な要が
いましたからその存在の大きさに今更ながら気付かされます。
野球はセンターラインが重要なのですが
捕手・二遊間(ショート・セカンド)・センターを結ぶ守りの軸の
整備が急務
落合と荒木のような師弟関係が
与田監督ないしは伊東勤ヘッドコーチが選手と結べるかどうか
伊東勤を加藤匠馬捕手が丹精込めて育ててくれるといいのですが。
谷繁2世とも言える選手を辛抱強く育てていってほしいものです。
強いときも弱いときも
ファンにできることは応援のみです
信じると言ってもいいかもしれません。
SNSが当たり前になって
罵詈雑言をチームや選手に向けることもできる時代
それでも私はある一言を肝に銘じています
一番悔しいのは選手
SNSで繋がれるからこそファンとチームが一体となれる
取り組みが球団=企業ととしては求められます。
連覇した監督をクビにするなんてファンも理解できないことを
やっていてはファンは球場に足を運んでくれません
勝ち負けはしょうがないにしてもファンを裏切らないチーム作り
ファンは試合以外にも目を光らせているわけですから新生ドラゴンズを
叱咤激励していきたいものです。
今日も痛みを伴う試合を見ながら
明日の喜びを信じて待つ
スポーツにおけるファンとはそういう存在
二宮清純の谷繁と荒木のレポートのように強いチームには
心を動かすストーリーがある
幸福度の指数で見ると割に合わないと分かっていても
自身のアイデンティティ=贔屓のチームがカラダの一部なのです。
損得勘定で測れない価値がスポーツ観戦にはあると思います。
与田監督と伊東勤さんも落合&森さんみたいな
関係でチーム作りをしていってくれたらいいなと願うばかりです。
これからもファンとして気づいたことを書いていきたいと
思います。