京都寺社巡りの旅⑤~東寺・六孫王神社・松尾大社~
京都3日目は東寺からスタートです。厳密な予定は立てていませんが、東寺をスタートし、六孫王神社、松尾大社とお詣りしながら嵐山方面を目指します。
東寺
食堂(じきどう)
拝観受付の側にあります。中に納経所もあり、ここで御朱印もいただけます。かつての御本尊は千手観音菩薩でしたが現在は十一面観音菩薩になっています。千手観音は宝物館に鎮座していますが、迫力ありました。
拝観の前に、こちらで御朱印帳と御朱印をお願いしました。実は、東寺でいただける御朱印は9種類あります。悩みましたが、全ていただくことにしました。そうしょっちゅう、伺える場所でもないので。
講堂(こうどう)
東寺の中心に位置する講堂。弘法大師の教えが詰まったお堂です。内部は立体曼荼羅-曼荼羅の配置を実際の仏像で表したもの-があります。
真ん中に、大日如来、向かって右手に金剛波羅蜜多菩薩、左手に不動明王が鎮座しています。入った瞬間、いい意味で、背筋がゾクゾクッとしました。何という仏像の圧力。写真に収められないのが残念ですが、だからこそ、目と心に焼きつけました。しばらくボーッと眺めながら、講堂の中を行ったり来たり(笑)さすがは世界遺産、仏像の迫力が半端ないですね。
金堂(こんどう)
東寺の本堂。御本尊は薬師如来、月光菩薩と日光菩薩。薬師如来の台座は十二神将が支えています。こちらもお堂に入った瞬間に、明らかに空気が違います。講堂も金堂も不思議な空間で、もの凄いエネルギーを感じました。今回の京都旅行で、一番、ゾクゾクした場所ですね。仏像の素晴らしさを再認識しました。
五重塔
恐らく東寺というと、この五重塔が一番有名なのではないでしょうか。新幹線からも見えますからね。まだ満開を迎える手前の桜の向こうの五重塔。いい雰囲気を醸し出していますね。
枝垂れ桜も綺麗に花を付けていました。それにしても中々綺麗に撮るの難しいですね。
観智院(かんちいん)
東寺の塔頭で、五大虚空蔵菩薩像が御本尊です。五尊はそれぞれ獅子、象、馬、孔雀、迦楼羅かるらという鳥獣の上に鎮座しています。なかなか面白いですね。
お庭もとても綺麗でした。
御朱印
六孫王神社
東寺のすぐそばに鎮座。清和源氏の祖である源経基が御祭神。清和天皇の第六皇子であるため「六孫王」と呼ばれるそうです。
鳥居の向こうに朱の灯籠と桜が綺麗です。その奥に社殿が見えます。
立派な唐門です。ここからお詣りします。唐門の両脇には回廊が続いており、向こうに見えているのが拝殿です。拝殿は本殿と接続した切妻造が特徴です。
松尾大社
六孫王神社から自転車で走ること30分ほど、松尾大社に到着です。松尾大社駅のそばにある大鳥居は印象的ですね。
鳥居をくぐると立派な楼門が見えます。この先に御社殿があります。
こちらも左右に回廊が繋がっています。思っていたよりも、こぢんまりとした印象でしたが、社殿は迫力があり歴史を感じました。で、境内の看板に「特別拝観」というものがあったんです。社務所で聞いてみると、回廊の中に入れて、神職の方からお話を伺えるとか。この時、11時過ぎ。11時半からとのことだったので、折角だからと境内で時間を潰して拝観しました。
時間になったら脇から回廊内へ。入る前に禰宜の方からお祓いをいただき、御本殿の側で、神社の由来や歴史を伺いました。本殿は基本は流造なのですが、特徴的なことから「松尾造」と呼ばれています。
もともとは松尾さんの山頂付近の磐座に大山咋神を勧請したのが始まりで、そこまでの山道もあり、一部の神職(宮司、禰宜)だけが神事のために行くことがあったそうですが、今は台風の影響で道が崩れ、誰も行けなくなっているそうです。
特別な空間で、30分ほど、禰宜の方のお話が聞けて貴重な時間を過ごせました。この回は自分しかいなかったので、いろいろ質問もできたんですが、禰宜の方のお話が面白く、聞く一方でした。ちょっと勿体なかったかな(笑)
御祭神の大山咋神が、かつて一晩で沢山のお酒を醸したという伝承から「お酒の神様」として有名ですが、大山咋神は醸造に限らず食にまつわる神様です。御朱印と一緒に、服酒守なるものもいただきました。お酒を飲む人を守ってくれるお守りだそうです(^^)
実はまだ、見てないポイントもあったのが残念でしたが、またの機会に。この後は、嵐山に向かいます。まずは、松尾大社の摂社である櫟谷宗像神社へ。
(つづく)