伊勢神宮参拝(その3)~倭姫宮~
伊勢神宮は、正式には「神宮」と呼ばれ、皇大神宮(内宮)、豊受大神宮(外宮)の両正宮をはじめ、14の別宮、43の摂社、24の末社、42の所管社の計125社の神社全体をさします。
別宮(べつぐう/わけのみや)
【皇大神宮別宮】
<域内>
・荒祭宮
・風日祈宮
<域外>
●月讀宮
・月讀荒御魂宮(月讀宮域内)
・伊佐奈岐宮(月讀宮域内)
・伊佐奈弥宮(月讀宮域内)
●瀧原宮
・瀧原竝宮(瀧原宮域内)
●伊雑宮
●倭姫宮
【豊受大神宮別宮】
<域内>
・多賀宮
・土宮
・風宮
<域外>
●月夜見宮
今回は域外別宮である「月讀宮」「倭姫宮」「瀧原宮」「伊雑宮」「月夜見宮」を紹介していきます。まずは「倭姫宮」です。
鳥居をくぐると石垣が印象的です。ここから少し緩やかな坂を下っていきます。
倭姫宮(やまとひめのみや)
御祭神 倭姫命(やまとひめのみこと)
倭姫命は第11代垂仁天皇の皇女で、第10代崇神天皇の皇女豊鍬入姫命の後を継いで「御杖代」として天照大御神に奉仕し大和国から、伊賀~近江~美濃などの諸国を経て伊勢の国に入り、ご神慮によって現在の地に皇大神宮を創建しました。
伊勢神宮125社の中には創建が古いものが多いですが、倭姫命の功績を慕い、大正の初めに神宮司庁と宇治山田市が倭姫命を祀る神社の創建を請願し、大正12年に創建されるに至る、非常に新しいお宮なんですね。
両正宮に比べると参拝される方は少ないですが、多くの木々に囲まれていて、とても静かで心落ち着き、そして両正宮にも劣らない背筋が伸びるような神聖さを感じます。
近くには神宮徴古館、神宮農業館、神宮美術館などもあるので、時間があれば拝観するのもいいですね。一度伺ってみたいと思います。
(つづく)