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京都寺社巡りの旅④~貴船神社~

 石清水八幡宮から一気に北上し、鞍馬までやってきました。駐車場が一杯で、一旦奥宮の駐車場まで行き、歩いて戻ってきました。

貴船神社(本宮)

鳥居と社号標

 鳥居をくぐると両脇に朱の灯籠が並んだ石段を登ります。個人的に貴船神社というと、そのイメージですね。

 石段の上には本宮へ続く神門があります。門をくぐると右手に神楽殿があり左の石段を登ると社殿があります。石段前は少し開けていて、手水舎や御神木、石庭があります。

神楽殿。阿賀得ることができて貴船川の望めます
御神木の桂
「絵馬発症の社」の立て札と馬の像

 かつて祈雨祈願に黒馬、止雨祈願に白馬を奉納していましたが、生馬に代えて「板立馬」を奉納することがあったそうです。それが今の「絵馬」の原型になったそうです。

貴船神社 本宮 (きぶねじんじゃ ほんぐう)
御祭神 高龗神(たかおかみのかみ)
鎮座地 京都市左京区鞍馬鞍馬町

 御祭神の高龗神はイザナギがカグツチを切った際に生まれた神の一柱で水(雨)を司る神様です。このあと、奥宮に向かって貴船川沿いを歩いて行きますが、とても水が豊かな印象を受けます。山肌から水が溢れているような感じを受けました。さすがは水を祀る神社です。

拝殿(左)と御本殿(右)

御親水

 貴船山から湧き出る神水は、含有カルシウム量が多く京都の名水の1つに数えられます。拝殿の横に、500円でプラボトルがあったのでそれに水を汲んで帰りました。確かに、カルシウムの味が強かったですね。

御朱印

 お詣りしたら御朱印も拝受。本宮は直書き、奥宮は書置きを拝受。奥宮は無人なのでこちらでいただきます。

中宮(結社)

中宮(結社 ゆいのやしろ)
御祭神 磐長姫命(いわながひめのみこと)
鎮座地 京都市左京区鞍馬貴船町

 一応、本宮→奥宮→結社とまわるのが一般的らしいのですが、私は車が奥宮に置いてあるので先にお詣りしました。

小さいながらも沢山のスギに囲まれ神聖な空気に満ちています。天ノ磐船は貴船山から出土した自然石です。

奥宮

奥宮
御祭神 高龗神(たかおかみのかみ)
鎮座地 京都市左京区鞍馬貴船町

 「奥宮」「元宮」というのを聞いたことがあると思いますが、多くの場合は、もともと本宮があった場所であることが多いです。貴船神社も、もともとは、こちらに鎮座していましたが、かつて洪水で流損したため、現在の本宮の遷座したそうです。

奥宮へと続く参道
奥宮の神門

 神門をくぐると少し開けています。確かに、かつてはここが本宮だったというのが分かりますね。

船形石

 貴船という地名の由来は、玉依姫命(たまよりひめのみこと)が乗ってきた黄船という説もあるが、この船型石は、その黄船を人目を避けるために岩で隠したという伝承があります。

 貴船神社の起源については、貴船大神が御鎮座することになった伝説が社記に残されています。「国家安穏 万民守護のため 太古 丑の年の丑の月の丑の日に、天上より貴船山中中腹 鏡岩に天降れり」とあり、現在丑の日が縁日とされている所以でもあります。また別の伝説には、約一六〇〇年前に初代神武天皇の皇母である玉依姫命が「吾は皇母玉依姫なり。恒に雨風を司り以て國を潤し土を養う。また黎民(れいみん)の諸願には福運を蒙(こうむ)らしむ。よって吾が船の止まる処に祠(ほこら)を造るべし」と宣り給い、現在の大阪湾から船に乗り、淀川、鴨川、貴船川を遡り、水源の地として現在の奥宮に至りました。清水の湧き出る霊境吹井(れいきょうふきい)を見つけた玉依姫がここにひとつの祠を建てたのが、貴船神社の起源と伝えられています。

貴船神社公式HP
https://kifunejinja.jp/shrine/#anchor-2

 初めて伺いましたが、本宮から奥宮までは結構歩いた感じがし、結社も含めた三社それぞれはさほど大きくないですが、やはり貴船山全体が神域として神聖な空気を醸し出していると思いました。

(つづく)

 


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