Dungeon of Dark rain(詩)
降りしきる雨、雨
どしゃぶりの雨
昼なのに
降り注ぐ
深淵の雨
原因不明の
呪いの病
額から頬をつたう
氷のように冷たい
闇を映す液体
強くなれ
強くなれという歌を
聴いている
僕は強くなれるのか
本当に強くなれるのか
あとどれくらい
心を凍らせば
楽園にたどり着く
一生冬のままなのか
あとどれくらい
自分を信じたら
世界は変わるのか
自分は変わるのか
朝焼けのような紅
口から漏れ出す
紅の直線
悪魔と契約した記憶
そんなものはないが
まるで悪魔につかれたように
12年の時をさまよっている
勝利とはなんだ
僕が仕事を手にしたあの日
何かが変わる音がした
苦悩が一つ終わり
新たな苦悩が始まった
もしも生きることが
終わりのない楽しいゲームなら
苦悩さえも宝を秘めたダンジョンとして
楽しめるに違いない
この場所をゲームにするのか
地獄にするのかを分けるもの
自分の無限の可能性を信じる
ただそれだけのこと
その証を掲げろ
日々宝を掲げろ
日々実証を示せ
自分はこの人生を
この地獄に見える
人生を
唯一無二の神ゲー
そう信じて祈って
勝つ
勝つことと負けることしかない
世の中だから
俺は負けるより
勝って笑うことを目指す
仲間を増やしてチームプレイ
同じように地獄の淵で
泣いている誰かにつぐ
俺も攻略中のこのゲーム
面白いよな
すげーハードだけど
やりがいがある
どうせなら一緒に
楽しもうぜ
そんなことを言って
必ずこのゲームを攻略してやる
ラスボスを倒して
伝説の勇者になってやる
俺たちの物語は
今始まった
12年の年月は
エピソードワンだった
これから
新章突入
新たなゲームを
新たな攻略法を
探して
新たな宝を
手にいれる
12年間降り続いた雨
今、上がったようだ
雨上がりの夜明けに
心が咆哮をはじめる
例え全てが偽りでも
俺は皆で幸せになる
最高のゲーマーたれ
最高の宝をつかめよ