フライドポテンシャル~黄金色に輝く魂~(詩)

凍りついた魂に
熱を少しずつ加えていく

大好きな小説が
アニメ化されるのが
嬉しいような
ムカつくような

僕だけの君でいてほしかった
人生でなんどそう思った
浅い友達のままで
僕は踏み込むことも
できないままで

コチコチの魂に
僕だけの魅力を
加えていく

あたたかな君の声を
聴きながら
僕だけのスキルを
探す旅をする

溶け出す氷を
ぼんやりとながめながら
もれ出す光の翼を
心の目で見つめていた

アイドルにほれる人の
届かない人への思いは
なんだかすごく
切ないような

それはそれで
幸せを感じていることが
やっぱりなぜか
寂しいような

君はアイドルではないし
僕の好きな小説も
アニメ化されて
別の誰かのものに
なるわけでもない

でもこの
君を
ひとりじめにしたくても
誰かの愛に
包まれることを
感じなければならない辛さは
アイドルを愛す
彼女らと似てる気がする

すぐには達人にはなれないと
人生の師匠がさとす朝焼けの町
君が遠くへ行く前に
僕は達人になりたくて
すぐにはなれなくても
なるべく早く達人になれるように
祈っている

1億回光の種を植えた女性が
立派な光の花壇を造ったと
光の本に載っていた

僕も僕らしく輝けるだろうか
願ったままに
光の花壇を創れるだろうか

君が僕の花壇を見て
綺麗だねと言ってくれることを
夢見ながら
僕は僕のゲームで
遊んでいる
ゲームのように
面白い仕事で
遊んでいる

面白いのか
よくわからない
すごく深みを感じるような
すごく可能性がある気がする
ような
それでも
所詮のびしろはほとんどないと
諦めたくなるような

ああ仕事よ
お前はまるで
太陽のような
あの方に似ている

魂が熱くなってくる
君への思いも
仕事への思いも
届かない思いを
抱えている仲間への
思いも
希望の力に
変わるのだ

全てが僕の
味わいに変わる

せっかく人生を
生きるなら
俺も皆に
希望の光を
送る
一流の太陽になる

あなたの魂に
一生残るような
ぬくもりを伝える
作品を創りたい

届け
届け

僕の魂の
色が変わる
潜在能力が
花開く

君に
とどけ

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