フラクタルシャイニング~幸福急行便~(詩)
どうやら僕は旅立つらしい
どこへって
どこか遠いところへさ
別に君と別れる訳じゃないよ
ただ僕が僕で無くなるだけさ
言い間違えた
僕に似た僕になるだけさ
成長するような
心の輝きが増すような
そんな不思議な旅に
これから行ってくる
ところで
世界中の人が
君の恋人みたいになって
君のことを愛してると
言ってくれたら
君はどうしますか
今まで通り
一人の人を愛し続けますか
みんなまとめて愛しちゃうかな
それとも一番かっこいい人に
乗りかえちゃうかい
答えは後で教えてね
まあ僕なんか
その中で
トップクラスに
醜(みにく)いから
まあ間違いなく
君には愛されないだろうけど
実は僕は
とある才能を持つ
天才なんだ
旅に出たら
旅に出たら僕は
才能が輝くらしい
それは
歴史上の偉人に
よく似たアレさ
なに
たいしたものじゃないが
僕はそれの天才なんだ
なあもしも
もしも世界に
その才能の人を
愛したくて
たまらない人がいたら
僕も
幸せになれると
思わないかい
なに
別に他の人から見て
たいした才能でなくても
良いと思うんだよ
たとえば
君のありのままの
僕の心に響く
詩(うた)を唄う
才能とかさ
ゲームを一緒に
できる
才能とか
ほら
こうやって
僕の声を聴いてくれる
才能だって
なかなかかけがえのない
才能だと
思わないかい
僕が君の奏でる
魂の曲が
面白くて
大好きなように
僕のありのままの
命が奏でる旋律が
好きでしょうがない人も
世界のどこかに
いる気がするんだよね
なあ
たとえ僕が
美女と野獣の
野獣さんのように
普通のイケメンでは
ないにしろ
世界でただ一人を
深く深く魅了できる
野獣さんだとしたら
その価値は
ダイヤモンドみたいに
最高級の値段がつくと
思わないかい
そのただ一人に
とってはさ
ねえ
別に無理に
好きにならなくても
いいんだよ
無理に
強くあろうと
しなくてもいい
もっと自由に
伸び伸びと
自分の才能を
愛してあげれば
歴史上の偉人と
呼ばれるような
偉大なオーラが
君からわき出て
あふれ出て
君を強くして
君を賢くして
君を善くしてさ
君が心から望む
世界中が君を愛してると
唄う声が
聞こえるように
なるよ
そんな気がするのさ
もっと自由に
もっと自分を大好きに
僕らは天才なんだから
そろそろ僕は
行かなきゃ
旅に行ってくるよ
さみしいときは
僕の詩を思い出して
僕の魂を思い出して
じゃあ
輝きの中へ
行ってきます