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僕の音楽観=人生観

大学生の時、サン・サーンスの『白鳥』を演奏しました。
子供の頃はソノシートでコレをよく聴きました。
いつも心地良すぎて、終わるまでに寝ちゃうことが多かった様に記憶しています♪

この曲は、ピアノの右手が16音符4つの繰り返しで出来ています。
そしてピアノの左手は8分音符6つ
その上にソリストの、ほぼ4分音符の大らかなメロディーが被ってきます。

ピアノ伴奏者とこの曲の合わせをしている時、僕は何気なく
「右手の16分音符4つを、転がる様に演奏して欲しい🙏」
みたいな注文をしました。
転がる様に…要するに、円を描く様にって事です。
言って、ハッとしました!
何気に口に出た事なんやけど、コレって実はこの曲の根幹だなぁってムッチャ思って。

16分音符4つの円が6つある所に、8分音符6つの円がそれを包み
そして4分音符6つがそのフレーズを包み込んで、この曲が出来ている。
こんなイメージ

1曲の全体イメージがコレ。

みなさん、コレを見て何か思い出しませんか???
そうです。曼荼羅です🖕❣️

仏様が数人で円を描き、その中に大きな仏様がいて、更にそれを連ねて円を描き、またその円の真ん中には大きな仏様がいて。。。

僕は、曼荼羅に興味を持ったので、高野山に行きました。
その時かなぁ。。。
「この仏様は、真ん中の大きい仏様が一番偉い方で、小さくなるに従ってその家来とか、お弟子さんみたいな方なのでしょうか???」
「いえ。この大きな仏様も小さな仏様も、みんな同じ仏様ですよ!」
これ聞いて、頭でガーンが何度も鳴り響きました🔔🔔🔔❣️
何故かわからないけど、感動しました❣️

高野山でいろんな曼荼羅を見ていると、襖に秋の景色が書かれているものにも『曼荼羅』と書いてありました。

曼荼羅とは…絶対調和の事だそうです。黄金率。
秋の景色の襖絵を曼荼羅と呼ぶのは、その絵に書かれた葉っぱ1枚でさえも欠けてしまったら、その絵を成立させないといっても過言ではないほど、書かれている絵の全ての調和が整っている、という事なんですね!
石庭なんかも曼荼羅の思想なのかな。。。

小さな仏様も、大きな仏様も、同じ仏様
音符1つも、1曲を成す音も、同じ重みを持つ。
1曲の音の調和を成して初めて、それは1曲たり得るものとなる。

数多のこの世の音楽には、各々の曼荼羅があると思うと
とても神秘的だし、何か感動する☺️💕

円という言葉も、深いです。
円・縁・怨…コレらもすべて同じ『えん』な気がしています。

人との関わりのご縁
笑顔が織りなす人との輪っか
人を恨んだり憎んだりすることも、連鎖の輪が出来ちゃいますよね。
みんな、回すもの。

1曲で、コンサートは終わりません。
一つのコンサート…起承転結的な円を描く様に、順序を考えます。
そのコンサートの1日は、朝からコンサートに向けて準備を始め、打ち上げもやるかな…コンサートが終わり寝床に着くまで、円を描く様な1日を過ごすことでしょう。
日々、ミュージシャンとして在るために、何をどうすべきか…
自分の普段の生活も調和を考えながら生活していきたいものです。


人はそれぞれ一生をかけて、各々の黄金率を探すために、隠陽を吸収、繰り返しながら、それぞれの曼荼羅を完成させるために生きている。
そんな風に考える様になりました。

僕の演奏には、なるべく怨は回したくないなぁ☺️💕
笑顔の輪や、癒しの輪を感じてもらえる様になりたいです♪
でも、そのためには陰陽を巡り、清濁合わせ飲み、喜怒哀楽に富んだ人生を歩みたい。
綺麗な曼荼羅を描けたら、最高です💕

取り止めのない話になってしまいました💦
最後までお付き合い頂き、どうもありがとうございますm(_ _)m

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TSUBO-KEN
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