令和2(2020)年医師・歯科医師・薬剤師統計 と 衛生行政報告例(就業医療関係者≒看護師や歯科衛生士など)の概況を眺めた感想をメモ
令和2(2020)年
医師・歯科医師・薬剤師統計の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/20/dl/R02_1gaikyo.pdf
お医者さんは34万人。
※日本医師会の会員総数は173,761人なので組織率は50%ですね
男性77%
1割が70歳以上
20万人が病院、10万人が診療所と病院が過半数。
診療所の医師の過半数は60歳以上。これは日本の外来医療の在り方を考えるうえで重要なところ。若くないし、長期的な事業を考えるモチベーションがわかない=現状維持勢力が強くなる。
内科系医師が6万人ちょい。
なんだかんだで小児科医も産婦人科医も増えているが、外科医は増えていない。
総合内科専門医は3.3万人くらいで医者の1割。平均50.5歳。
専門医資格なしが38%、平均46.4歳(多分二峰性分布なので平均の意味はない)
人口当たり医師数が多いのは、東京、京都、徳島、と変わらない。
小児科医は鳥取がやたら多いがこれは少子化の影響だろう。秋田も結構多めに見える。
歯科医師は10.7万人で医者の3分の1くらいいる。多すぎじゃw
男性75%だが若いほど男女比は1:1に近づいている。
こちらも1割が70歳以上、60歳以上で33.5%
病院1割、診療所85%。
95%が専門医資格なし
人口当たり医師数が多いのは、東京、徳島、福岡、と医者が多いところとかなり被る。
薬剤師は32万人、女性が6割超。
薬局が58%、病院が17%。
企業が12%というのが医師や歯科医師との違い。
薬局勤務者が右肩上がり。H4くらいまでは病院とほぼ同数。その後30年で薬局が3倍になっている。
こちらは70歳以上は5%、60歳以上でも2割いかない。若い。
人口当たり薬剤師数が多いのは、東京、兵庫、徳島、とここでも東京と徳島。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei/20/dl/gaikyo.pdf
就業している看護師は右肩上がり。130万人くらいいて、年3万人くらい増えている!!!年率2-3%の増加とマクロ経済指標ならかなり優秀w
看護師の7割は病院で働いている
次に多いのは、診療所、老健など。
医師とは違って高齢化は進んでいない。
人口 10 万人当たりの看護師数をみると、「高知県」が 1,623.4 人と最も多く、次いで「鹿児 島県」が 1,476.0 人、「佐賀県」が 1,403.6 人となっている。
一方、「埼玉県」が 736.9 人と 最も少なく、次いで「千葉県」が 770.0 人、「神奈川県」が 791.8 人となっている。
➡要は人口減少社会では多めに見えているだけ。
印象だが、グラフの下の方がどんどん大きくなっているので、高齢になっても働き続ける人が増えているんだろうな。
対照的なのは、
准看護師は若い人ではかなりレアになっている。