医学4大ジャーナルに掲載された論文の数の推移from中国
偶然見つけた論文のメモですが、中国から4大医学ジャーナルに掲載される論文が右肩上がりとのことです。半分がレターとはいえ、これが発展を続ける科学技術大国だなと・・・これの日本版誰かやってくれないかな。同じように右肩上がりになるんでしょうか(反語
Annals of Translational Medicine logo
Ann Transl Med. 2022 May;10(9):505. doi: 10.21037/atm-21-6793
Chinese contribution to NEJM, Lancet, JAMA, and BMJ from 2011 to 2020: a 10-year bibliometric study
PMCID: PMC9347039 PMID: 35928742
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9347039/


NEJM、ランセット、アメリカ医学会雑誌(JAMA)、および英国医学雑誌(BMJ)は、中国では「トップ4医学雑誌(TFMJ)」として知られています(*世界中で4大ジャーナルと知られていると思います)。この研究は、最近10年間のTFMJにおける中国の学者の出版物の分析を通じて、中国の学者および機関による高品質な医学研究の現状を明らかにすることを目的としています。
方法 データはPubMed(2011年~2020年)から手動で取得・ダウンロードされました。出版年、雑誌、著者、所属、引用数などの情報が抽出され、Rソフトウェアを使用して分析されました。
結果 最終的な分析に含まれた記事は761件でした。中国の学者がTFMJに発表した論文数は、BMJで135件(29,942件中、0.45%)、JAMAで124件(14,033件中、0.88%)、ランセットで314件(16,117件中、1.94%)、NEJMで188件(15,242件中、1.23%)でした(P<0.001)。さらに、最も多かった研究タイプは「レター」で44.54%、オリジナル研究は17.47%にとどまりました。最も人気のある専門分野と主題はそれぞれ感染症とCOVID-19でした。最も成果を上げた研究者はChen Wangで、最も多く引用された中国の学者はBin Caoでした。最も生産的な機関は中国医学科学院および北京協和医学院でした。最も引用された研究は「中国・武漢の2019新型コロナウイルスに感染した患者の臨床的特徴」でした。
結論 中国の学者のTFMJへの存在感は増加しましたが、改善の余地はまだ大いにあります。また、中国の高レベルな科学研究における「マシュー効果」が示されました。
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