イギリスのプライマリケアのデータベース「Clinical Practice Research Datalink(CPRD)」の研究チームはLSHTMにあるんですね

日本も見習ってこういうデータベースを作成して分析用に開放してくれー


Clinical Practice Research Datalink(CPRD)は、過去および将来の公衆衛生および臨床研究を支援する実世界の研究サービスです。CPRDの研究データサービスは、医薬品および医療製品規制庁(MHRA)によって提供され、保健社会福祉省の一部である国立医療保健研究所(NIHR)の支援を受けています。

CPRDは、英国全土のGP(一般医)診療所のネットワークから匿名化された患者データを収集しています。プライマリケアデータは、他のさまざまな健康関連データとリンクされており、英国の人口を代表する縦断的な健康データセットを提供します。このデータは6,000万人の患者を網羅しており、その中には現在登録されている1,800万人の患者も含まれています。

35年以上にわたり、CPRDデータとサービスを使用した研究は、臨床ガイドラインや最良の実践に影響を与え、薬剤の安全性、医薬品の使用、健康政策の有効性、医療提供、疾患のリスク要因などを調査する3,500以上の査読付き論文を発表してきました。


ベースの基本的なデータに、いろんなデータベースをくっつけることができるようです。素晴らしいですね。


めっちゃ論文になっているようですね、素晴らしすぎますね。

https://www.cprd.com/sites/default/files/2024-09/20240909%20CPRD%20bibliography.pdf

ざっとみたところ日本人ぽい名前は見つけられなかった。
このデータがどんな感じなのか、日本の状況を比較しながら日本語で解説してくれるページないのかなw

追記:

友人が教えてくれた資料を見て知ったが、LSHTMにこのデータのリサーチチームがあるようで。

ここをみても見つけられないが、上のデータは約7000あるGP surgeryのすべてではなく700くらいのようだ(以下に書いてあるが、診療所はどんどん減っているようだ)。


英国の医療体制(NHS)の状況について書いている記事があったのでついでに書いておく。

以下一部を主観で重要と思うところを抜粋。

・2013年から2023年の間に、1,625のGP診療所が閉鎖され、20%(年間178件)の減少があり、総数は8,044から6,419に減少しました。

・各診療所の患者数は同じ期間で40%、年間291人増加し、6,967人から9,724人に増えました。総患者数は5,600万人から6,240万人に増加しました。

・NHSで働くGPの総数は増加しましたが、勤務時間の変動を考慮に入れると、フルタイム相当で働くGPの数は27,948人から27,321人に減少

・イングランドでは人口1,000人当たりのGPの平均数が0.53人から0.45人に減少し、15%の低下を示しています。この減少は特に男性GPで顕著。

・昨年、GPとそのチームは毎月平均3,000万件の診察を行っており、これは2019年に比べて毎月400万件多いです。しかし、完全に資格を持ち、フルタイム相当で働くGPの数は601人減少しました。

・保健・社会福祉省のスポークスパーソンは、「NHSは崩壊しており、これらの調査結果は一般診療がいかに放置されてきたかを示しています。しかし、この政府は、医療の焦点を病院から地域へとシフトすることでこれを改善します」と述べました。

・労働党は、患者のGPへのアクセスと、GPがパートタイム勤務に移行することによる二重の危機に対処するため、今年中に1,000人の追加GPを採用すると約束しています。また、家族医や診療所のスタッフに対して、彼らが仕事を続けるように賃上げも実施しました。

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