見出し画像

シュタイナー教育のギモン。⑦

ルドルフ・シュタイナー著 新田義之訳 『教育の基礎となる一般人間学』を読んでいます。

現在第一日目講義、第十五段落まで↓

第十六段落要約

子どもはまだ、神経・感覚過程を正しく支えられるほどの呼吸法を覚えていない。
教育における最も大切な規準は、呼吸過程を正しい方法で神経・感覚過程の中へと組み込んでいく働きをする全てのものを、よく観察することである。
呼吸が神経・感覚過程と調和すると、霊的・心的なものが子どもの物質的生命の中へと引き込まれる。
つまり教育とは「正しく呼吸することを教える」ことでなければならない。

第十七段落要約

子どもが正しく行えないことはもう一つある。
それは睡眠と覚醒との交替を適した在り方で行なうことである。これもまた物質的肉体と霊心との間に協調を生じさせるために必要なことである。
子どもはよく眠るが、内面的な意味で睡眠と覚醒との根底にあるものを、まだ支配できていない。
おとなは起きている間の体験を睡眠によって加工し、物質界に持ち帰っている。子どもは睡眠時に普遍的世界秩序(霊の世界)の生の中に入りきってしまうため、これができないのである。
教育者は子どもたちと物質界で過ごす時間を利用し尽くし、正しい睡眠を行なうことで本当の意味での人間となることができるようにするのである。



人間は霊的世界での死によって物質的肉体を手に入れる、という話だと理解していたのだが再考しなければいけないかもしれない。
子どもは霊的世界を行き来でき、おとなは「普遍的世界秩序の生の中に入りきって」いないがゆえに睡眠が物質界において重要になるという。

高次の世界からのなにかしらを受け取ることが成長に重要なのだろう。


第一講義も終了が見えてきた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?