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シュタイナー教育のギモン。④

ルドルフ・シュタイナー著 新田義之訳 『教育の基礎となる一般人間学』を読んでいます。

第七段落まで↓

これもう少し小さくならないんでしょうか?



第八段落要約

私たちの時代は、エゴイズムへのおもねりと戦っていかねばならない時代である。
誕生について、以下の事実を理解するべきだ。
「人間は死と新たな誕生との間の長い長い期間を霊界において成長し続けており、この成長の過程で、ついには霊の世界から見て死ぬべき時点に達する」つまり「霊的存在であり続けるには、これまでとは別の存在様式に移行しなければならない時点に達する」
人間は物質的肉体エーテル体で自分を包むということによって別の存在様式を達成した。
教育者は、自らが行う子どもへの教育が、誕生前に霊的存在が霊界で行っていたものの延長なのだと自覚する必要がある。



霊界という概念は一般的にも、このシュタイナーの考え方でもわれわれより上位のものという印象がある。

また、シュタイナーの考え方に特徴的な物質的肉体とエーテル体という単語が出てきた。
もう一つのアストラル体が出ていないが、意味のある例示であるかは不明である。霊界から持ってきたものがアストラル体で、物質的肉体の覆い、さらにそれを包むエーテル体、という考え方もできる。(そうではないようだが)



第九段落要約

今日の人々は、思考方法においても感情生活においても、霊的諸世界との関係を失っている。そのため事物を抽象的に捉え、霊的世界把握に全く意味のない問いを持つ。
例えば轍を見て「轍はどうしてできたのか」「なぜ車が通ったのか」「どこに行くのか」という問いが抽象の問いである。
教育についても同じである。「誕生前の教育は霊的存在に守られている。両親、特に母親のなす行為の無意識的結果だけが問題であり、自己教育によって作り出していかれたものが自然に子どもに流れ込んでいくのである。誕生前には教育しようという考えを捨て、自分自身が正しい生き方をしようと考えるほど子どもにとってよいのである。



抽象的、という単語が理解できていない。
ここでは誕生前の意識的な教育は悪影響であり、誕生後は教育を行っていくことが大切だという。この前後で「抽象的」な行いが変化するということだが、どういう意味だろうか?
また、両親の正しい行動が子どもに良い影響を与えるとのことであるが、父親はどう影響を及ぼすことができるのであろうか。

具体を持たない時点では我々のあずかり知らない世界であるとするのならば、現在精神世界について思考を巡らせている行動が「抽象的」であることになると考えられる。

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