Google を辞めた理由は 「実働シェア」 と 「マインドシェア」 のジレンマから
今回はビジネスキャリアです。Google を辞めた理由を書いています。
✓ この記事でわかること
Google を辞めた理由
実働シェアとマインドシェア
シェアのギャップがもたらした決断
自分のキャリアを振り返った時に Google に入り、そして辞めたことはターニングポイントでした。
Google を辞めた理由はいくつかあるのですが、この記事ではそのうちの1つをご紹介します。
Google を辞めた理由
一言で言えば、「実働シェア」 と 「マインドシェア」 のギャップからです。
2つのシェアの違いが少しずつ大きくなり、自分の中で受け入れられなくなった時に辞める決断につながりました。
では、実働シェアとマインドシェアのそれぞれについて説明をしますね。
実働シェア
実働シェアとは、本業と副業も含めて、自分が取り組んでいる 「仕事や活動の時間の割合」 です。
例えば、本業である会社の仕事は全体の 90% 、残りの 10% が副業というイメージです。分解していけば本業の 90 の中には色々あり、同様に副業の 10 にも様々あります。
実際に稼働している時間のシェアが 「実働シェア」 です。
マインドシェア
もう1つのマインドシェアとは、取り組んでいる対象の関心度合い (わくわく, 熱中) の構成比です。合計を 100 とした時に、本業と副業、さらにそれぞれの中の仕事や活動対象の 「わくわくの構成比」 です。
例えば3つのプロジェクトをやっているとします。A, B, C のプロジェクトでわくわく度合いを見ると、A は 50% 、B は 30% 、C が 20% というイメージです。
仮想的な心の中のシェアで、「マインドシェア」 と呼びます。
2つのシェアのギャップ
ここまで見てきた実働シェアとマインドシェアのギャップが大きくなりすぎたことが、Google を辞める決断につながりました。
当時、副業でやっていたことはそもそも副業ですらありませんでした。お金の報酬はもらわず、友人や共通の知人を手伝っていた程度です。
少しずつおもしろくなり、平日の夜や土日の空いた時間を使うようになりました。実働シェアが変わり、そしてマインドシェアが実働シェア以上に変わっていったのです。
本業は引き続き以前と変わらずでしたが、Google 以外の活動で特におもしいものは興味が高まり、ハマっていきました。この状況が続き、いつしか実働シェアは本業が高いのに、マインドシェアは相対的に社外でやっていることが大きくなっていきました。
シェアのギャップがもたらした決断
このアンバランスな状況が自分にとっては受け入れられなくなり、モヤモヤから、やや大げさに言えば苛まれました。
Google の仕事は手を抜くわけにもいかず、社外のことも続けたい気持ちは変わりませんでした。
この状態は一時的なものではないと思え、Google を辞めようと決めました。実働シェアとマインドシェアのギャップが大きくなり、いわば Google でやりたいことと、独立してやりたいことのシーソーの左右が逆転した瞬間でした。
まとめ
今回はビジネスキャリアで、Google を辞めた理由の1つ、「実働シェア」 と 「マインドシェア」 のギャップについてでした。
最後にまとめです。
実働シェアとマインドシェア
実働シェアとは、本業と副業も含めて自分が取り組んでいる 「仕事や活動の時間の割合」
マインドシェアとは、取り組んでいる対象の関心度合い (わくわく, 熱中)
Google を辞めた理由は2つのシェアのギャップ
実働シェアは本業が高いのに、マインドシェアは相対的に社外でやっていることが大きくなった
2つのシェアの違いが少しずつ大きくなり、自分の中で受け入れられなくなっていった
Google でやりたいことと、独立してやりたいことのシーソーの左右が逆転した。この状態は一時的なものではなく、Google を辞めようと決めた
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