常に成果を出すビジネスパーソンになる、「顧客インサイト」 に応える仕事術
今回のテーマは、仕事術です。
仕事で成果を出し続けるためにどうすればいいかを、マーケティングの観点を入れながら掘り下げています。
常に成果を出す人
いきなりの質問ですが、プロフェッショナルな人とはどういう人でしょうか?
私が考えるプロフェッショナルとは、常に相手の期待を超える成果を出している人です。ここで言う相手とは、売上を得るお客さんだけではなく、上司や同僚、他部署の関係者も含まれます。
相手からの期待を上回るのは簡単ではありませんが、プロフェッショナルな人は期待を上回るのを偶然の一度ではなく、常に期待を超えます。「常に」 というのがポイントです。
期待通りが100点のところを150点を出しても、次が80点というようなムラがあってはいけないんですよね。いつも期待を上回る110点を叩き出すのがプロフェッショナルな人なのです。
期待を超える方法
では次に考えていきたいのは、相手の期待を超えるにはどうすればいいかです。点数で表現をすれば110点の中のプラスアルファの10点は何かです。
この問いをマーケティングの観点から掘り下げていきましょう。
補助線としてご紹介したいのは、マーケティングの専門用語である 「顧客インサイト」 です。
マーケティングでの重要な概念で、一言で表現をすれば、顧客インサイトとは 「人を動かす隠れた気持ち」です。お客さん本人も普段は自覚していませんが、そうだと気づかされれば買うなどの行動につながる奥にある本音の感情です。顧客インサイトのことを 「心のツボ」 と言ったりもします。
ここで話を 「仕事での相手の期待を超える成果」 に戻すと、110点の中、期待を上回る10点部分がインサイトを満たすことです。
インサイトという心のツボを押したり、心の琴線に触れるようなマーケティングコミュニケーションをし、魅力的な商品やサービスが提示されると、「そうそう、これが欲しかった」 とサプライズを起こせます。
期待を上回る仕事での成果もこれと同じです。相手から言われたことをやっただけでは期待を超えることはありません。成果を見せられて初めて、「確かにこうして欲しかった」 「ここまでやってくれたのか」 という驚きを与えるのが、期待を超えている状態です。
顧客理解からの価値提供
マーケティングで大事なのは、顧客の設定と顧客の理解です。
個人のレベルでも当てはまり、仕事でも大事なのが自分にとってのお客さん、例えば上司や同僚などを理解することだからです。
自分は何を期待されているのか、相手も言語化できていない期待を見出し、お客さんのインサイトに応える成果を出していきます。ここを愚直にやっていくことがプロフェッショナルになる道なのです。
まとめ
今回は、常に成果を出すプロフェッショナルになるためにはどうすればいいかを、マーケティングの視点で見てきました。
最後にまとめです。
プロフェッショナルな人とは
常に相手の期待を超える成果を出している人
150点を出しても、次が80点というようなムラがあってはいけない。いつも期待を上回る110点を叩き出すのがプロフェッショナル
期待を超える方法
相手から言われたことをやっただけでは期待を超えることはない
マーケティングでは 「顧客インサイト (人を動かす隠れた気持ち) 」 を満たす価値提案をすることが成功につながる
仕事でも相手の期待を超えるために、成果を見せられて初めて 「確かにこうして欲しかった」 「ここまでやってくれたのか」 という驚きを与える
相手も言語化できていない期待を見出し顧客インサイトに応える成果を出していくのが、プロフェッショナルになる道
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