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Google で働いて得られた 「サバイブする」 という危機感と生き抜く術
以前に Google で働いていました。期間は5年と5ヶ月でした。
Google で働き得た経験の一つは、組織や会社の中で 「サバイブする」 という考え方でした。組織の中で、自分がいかに生き残るかです。
サバイブとは何か
サバイブは英語では survive です。組織で生き残ること、自分の役割や居場所を確保するという意味で使っています。
サバイブという言葉は、Google でよくチーム内で上司や同僚との会話で使っています。チームや個人が自分の役割を持てるか、社内で存在感を出すためにどうするかというニュアンスで用いていました。
なぜサバイブを意識するようになったのか
グーグルには、社内に優秀な人が多くいました。
学歴や MBA などの資格、職務履歴も輝かしい人が普通にいる環境です。中には、経歴だけではなく天才だと思えるような、自分がどうがんばっても普通にやっていては勝てないような人もいました。
そのような人たちのいる組織や会社では、自分の存在意義をどこで出すかが常に問われます。もし存在意義が見い出せなければ、自分のポジションがなくなるという危機感です。
なくなれば、チームや会社に自分の価値を提供できません。その状態になれば、組織内で長く生き残ることは難しくなります。存在意義が失われる前に、常に自分は何をすべきかを考えるようになったことで、サバイブするという意識を強く持つようになりました。
サバイブのために何を考え、どのように行動したか
自分の存在意義を示し、組織で自分が生き残るために、次のことを考えていました。
Will, Can, Must の重なりはどこか
リスクを取り変化する。人と同じことはしない
自分の強みと源泉は何か
順番にご説明していきますね。
Will, Can, Must の重なりはどこか
ビジネスパーソンとして組織内で生き残るためには、自分の存在意義を示すことが重要です。それは「Will, Can, Must」の3つの領域が重なる場所を見つけることから始まります。やりたいこと、できること、そしてやるべきことをそれぞれ示します。
この3つが重なるところが自分の存在感を発揮する舞台となります。それは、自分自身が成長し、貢献できる空間であると言えるでしょう。
とはいえ、常にこれら3つが完全に重なるわけではありません。その場合には特に「Can」の領域を伸ばすことを意識していました。
リスクを取り変化する。人と同じことはしない
高いスキルを持つ他のメンバーとの競争を避け、独自の価値を提供することをいかにやるかを考えていました。
新しいことへの挑戦をしたり、うまくいかなくてもあきらめずに試行錯誤をすることが大事です。七転び八起きという言葉があるように、新たな価値を生み出す機会を探求することで、自分自身が存在感を発揮できます。
自分の強みと源泉は何か
強みはスキルや専門性だけではなく、人との関係や信頼性も含みます。また、強みは一朝一夕で獲得できるものではなく、その背後にある「強みの源泉」を理解することが重要です。
ここで言う源泉とは、自分が持つユニークな資質や経験など、他人が簡単に真似できないものを指します。こうした源泉が強みに昇華していきます。
自分の強みが組織にどのように貢献できるかを把握し、その源泉が何であるかを理解することで、存在意義を見出し、自分の価値を高めることができます。
おわりに
今回は、組織で自分がいかにサバイブするかを考えました。
サバイブする、つまり組織でどう生き残るかのプレッシャーが健全に働いていたからこそ、自分自身はチーム内や会社でサバイブすることができました。
グーグルでの経験は今も貴重なものとして残っています。