篠原 翼

航空宇宙工学を学んだのち駆動系エンジニアとして日産自動車へ就職。その後、在職中に適応障がいになり自分を見つめ直すことに。 学生時代に熱中したモデルロケット制作を、学校で学べる知識と結びつけ、『思い出に残る学習体験』の提供を目指してAVIATOL(アビエートル)を始める。

篠原 翼

航空宇宙工学を学んだのち駆動系エンジニアとして日産自動車へ就職。その後、在職中に適応障がいになり自分を見つめ直すことに。 学生時代に熱中したモデルロケット制作を、学校で学べる知識と結びつけ、『思い出に残る学習体験』の提供を目指してAVIATOL(アビエートル)を始める。

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  • ロケット型ランプができるまで

  • 私の好きなこと、チャレンジ

    私の好きなを通して、独立する前にチャレンジしてきたことをまとめたマガジンです。

最近の記事

モデルロケットにカメラを搭載して映像をとる #発射台製作&打ち上げ編

はじめにこの記事は前回『モデルロケットにカメラを搭載して映像をとる #計画&ロケット製作編』からの続きの記事です。 そのカメラ搭載ロケットを飛ばすのに必要だった、直径8mmの発射台を作るまでと実際に飛ばした際の記録をご紹介いたします。 発射台製作モデルロケット発射台の設計&製作に取り掛かったことがある人は、まだまだ日本では少ないのではないでしょうか。 ランチロッド式の発射台の場合、ただランチロッドが真っ直ぐ土台から伸びていれば良い、ということではありません。 講習会では、

    • モデルロケットにカメラを搭載して映像をとる #計画&ロケット製作編

      はじめに皆さまお久しぶりです。 今回は少しチャレンジングな企画を実行してきましたので、皆さまにご報告したいと思います。 構想から8年、一度はあきらめた企画でしたが、タイミングときっかけが重なり、今回のフライトがようやく実現しました。 モデルロケットとは タイトルにあるモデルロケットって何だろ?という方のために、簡単にモデルロケットのご説明をします(知っている方はスルーしてください)。 モデルロケットとはその名の通り、模型ロケットともいわれるロケットで、ロケットノズルと火

      • TOP GUN -MAVERICK-の鑑賞を前にして

        1986年、私はこの年に生まれ、同じ年に『TOP GUN』という映画の公開がされた。 私の両親は2人とも飛行機が好きで、それから私の名前を『翼』と名付けた。 幼稚園に通うのに母と一緒に電車とバスに乗って行っていたのだが、近くの駅までは車に乗っていた。その車内ではいつもあの『TOP GUN』のサントラが流れていた。当時はテープの時代で、終いには伸び切れるまで聞いていた。もちろんビデオ屋で購入した映画も一緒になって観ていた。 その影響を直に受けていた私は、パイロットを目指す

        • "好き"からはじまる 世界とつなげる

          何かを見たとき。何かに触れたとき。何かを聞いたとき。何かを味わったとき。 思わず心が喜ぶ瞬間があると思います。その反応は、『好き』という気持ちなのだと思います。 私が運営しているAVIATOL(アビエートル)の現在のサイトには、私たちが目指す未来としてこのような文面を掲載しております。 楽しい経験から私はたくさん学び、辛い時は助けてもらいました。 楽しいという感情から広がる世界には、素晴らしいと思えるような経験がたくさん待っています。 この文面はAVIATOLのホームペ

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        • ロケット型ランプができるまで
          6本
        • 私の好きなこと、チャレンジ
          4本

        記事

          ロケット型ランプができるまで その7

          みなさん、こんにちは。今日は2020年8月17日。 前回のnoteでは、量産を目指し、法規の確認を行ったり、様々な展示会に出展し量産のきっかけを探していたものの、なかなか進展せずにいた様子をお話しました。 そしてランプの量産に向けた活動を一時中断していたところに、FAMという勉強会兼交流会で町工場親善大使を名乗る羽田さんに出会ったというところまででした。 前回のnoteでも少し触れたのですが、ランプの量産を一緒にやってくださる町工場さんを探しに、その羽田さんが主催する『

          ロケット型ランプができるまで その7

          ロケット型ランプができるまで その6

          みなさん、こんにちは。今日は2020年8月6日。 前回のnoteまででランプの試作品は完成し、Maker Faire Tokyoにも出展することができました。 今回は、このランプを製品としてお客様に提供できるのかを考え、量産を検討するフェーズのお話をします。 ロケット型ランプ『The GAZE』は、Maker Faire Tokyo 2017でとても良い印象を持っていただけました。 私は展示会で予想以上の反応を頂いたことで、製品化からクラウドファンディングまで一気にい

          ロケット型ランプができるまで その6

          ロケット型ランプができるまで その5

          みなさん、こんにちは。今日は2020年7月28日。 前回のnoteまでで外装パーツとシェードパーツが完成しました。 今回は、いよいよ組み立てて完成させる様子をご紹介いたします。 30分硬化型2液混合タイプエポキシ接着剤を接合部に塗っていき、組み付けていきます。 このランプは組み立てる順番を間違えると組み立たないので、間違えてしまわないように気をつけながら組み立てていきます。 さらに、パーツには細かい装飾の切り欠きがあり、木目に沿って割れや欠けが発生しないように慎重に

          ロケット型ランプができるまで その5

          ロケット型ランプができるまで その4

          みなさん、こんにちは。今日は2020年7月25日。 前回の記事で、外装パーツができるまで、をお話ししました。 今回は、外装パーツの中にはまるシェードパーツができるまで、をお話しします。 外装パーツの中にピッタリとはまるようなシェードパーツを作るには、高精度の型を作り、その型にプラスチックをはわすように形作る方法が一番良いと考えました。 TechShop TokyoにはCNCがあった、という話を『その2』で触れましたが、Gコードを自分で書く必要があるのでは、ということか

          ロケット型ランプができるまで その4

          ロケット型ランプができるまで その3

          みなさん、こんにちは。今日は2020年7月24日。 前回の記事で、外観デザインの基ができるまでをお話ししました。 今回は、その形状から枠のパーツが出来上がるまでをお話しします。 前回の記事では3D CADに取り込んでいた、イラストレーターであらかじめ作成していた、ロケットのフォルムの元になる線画に沿ってパーツ形状を描いていきます。 何回か形状変更しているので、実際のランプになる形状そのものの線画ではないのですが、元となる線画のデータがこのような感じになっています。

          ロケット型ランプができるまで その3

          ロケット型ランプができるまで その2

          みなさん、こんにちは。今日は2020年7月22日。 前回のnoteでは、『楽しかった、と心に残る体験』が『学べる体験だったら、体験した人の自信に繋がったり、将来に繋がったりするのかも』という想いを実現したく、それが達成できるような勉強のツールをつくるための資金を集める返礼品として、このロケット型ランプ『The GAZE』をつくるプロジェクトが始まった、という話をしました。 今回のnoteでは『The GAZE』のデザインについての話をします。 ネイティブアメリカンの文化

          ロケット型ランプができるまで その2

          ロケット型ランプができるまで その1

          みなさん、こんにちは。今日は2020年7月21日。 Topの画像の照明は、私が2017年に制作したロケット型ランプの『The GAZE』という作品です。 外装の木枠はウォルナットの木をレーザーカットしてパーツを組み合わせて構成されており、シェードの部分はPET樹脂の板を真空成型器にかけて作っています。 実のところ、これはまだ試作品止まりで、製品として世に出していないものになります。 『The GAZE』がどのような経緯で生まれたのか、どのように作られたのか、どうしてま

          ロケット型ランプができるまで その1

          やりたいことがわからなくなった時に「自分年表」をつくった話

          みなさん、こんにちは。今日は2020年6月30日。 今日は、私が以前うつ状態になったことから、立ち直るきっかけになった、「自分年表」を作ることについてお話ししようと思います。 大学を卒業し、希望していた自動車会社へ就職できた私ですが、業務負荷を発端として適応障害(うつ状態)になってしまいます。 会社を休んでいる間、様々なことを考えてしまい、次第に自分のしたいことが分からなくなってしまいました。 「他に自分のやりたいことがあるような気がする。」 そんなことを思っている

          やりたいことがわからなくなった時に「自分年表」をつくった話

          私のチャレンジ、好きなこと 5

          みなさん、こんにちは。今日は2020年6月29日。 大学3年になった私は、世界大会へ向けて最後の追い込みに入ります。 (そして、学校の授業の方は専門領域も深くなり、授業の面白さもアップしていく…。) 授業で習った知識を機体設計に取り入れられないか、と考え実践してみたり、新しく設計した箇所の信頼性を確かめる打ち上げ実験をしたり、と日々改良を重ねていました。 9月後半から大会が始まるので、機体設計は7月までに終えておきたいところです。 しかし私たちは、7月の打ち上げ実験

          私のチャレンジ、好きなこと 5

          私のチャレンジ、好きなこと 4

          みなさん、こんにちは。今日は2020年6月26日。 今日のトップ画像は、2006年のモデルロケット世界大会にて、実際の競技中に使用した機体を昨日撮影したものです。 状態は、未だほつれるところもなく現役。 正直私は驚きました。 ロケットのボディ(赤い筒の部分)の中に入った3枚のブレード(写真上部に広がっている翼のようなもの)がゴム動力にて上空で展開し、回転しながら下降してくる、というような機構をもったロケットです。 モデルロケット世界大会にはいくつかカテゴリーがあり、

          私のチャレンジ、好きなこと 4

          私のチャレンジ、好きなこと 3

          みなさん、こんにちは。今日は2020年6月25日。 今日のトップ画像は、2006年9月にバイコヌール宇宙基地で撮った写真です。 初めて宇宙に行った人、ガガーリン宇宙飛行士が飛び立った発射台としてガガーリン発射台、などとも呼ばれており、いま現在も現役です。 なぜこの写真なのかは、前回記事の『私のチャレンジ、好きなこと 2』の続きである、この記事の最後に触れます。 大学に入学してからサークル活動に没頭していた私は、同期の仲間や先輩たちとモデルロケット製作に明け暮れます。

          私のチャレンジ、好きなこと 3

          私のチャレンジ、好きなこと 2

          みなさん、こんにちは。今日は2020年6月24日。 大学に入学すると各学科に分かれ、新入生向けのガイダンス期間が4月の第1週にありました。 その期間中は、各サークルや部活動への勧誘ができる勧誘期間とされており、キャンパス中にブースが並んでいました。 中には自分でグライダーを操縦できるグライダー部もあり、とても惹かれましたが、人力飛行機を作っている『航空研究会』のブースに訪れました。 入部する気満々で訪れたのですが、私は慎重な性格のため、まずはブースにいらっしゃった先輩

          私のチャレンジ、好きなこと 2