アトラス『ペルソナ5タクティカ』は今後のアトラスを占う作品になる予感
アトラスのゲーム開発能力低下は2-3年前から噂されてきた。25年ぶりのシリーズ新作である『ソウルハッカーズ2』が魅力のないキャラクターや強引なストーリー展開により、批評的にも商業的にも失敗してしまったことでその噂を聞く回数は昔より増えたと思う。そんなアトラスは(おそらく)ファン期待のタイトルである『ペルソナ5タクティカ』を11月17日にリリースした。
11月18日午前2時のメタスコアは76と決して悪くはない。しかし90点台を弾き出した『ペルソナ5』や『ペルソナ5ロイヤル』と比べれば褒められたスコアでないし、『ペルソナ5ストライカーズ』の83点も下回っている。
気になるのは批判的なレビューをつけたメディアの多くが「目新しさの欠如」とそれによる「退屈さ」を指摘していることだろう。また好意的なメディアのいくつかも『タクティカ』が『ストライカーズ』より無価値であることを指摘していることも無視することはできない。
これらの結果は何を示すのだろうか?結論から言うとアトラスは、新しいものを生み出す能力を失いつつある可能性がある。そしてそれを延命させるために、いわゆる「ペルソナ5無限集金」をやっている可能性すらあるのだ。これは外野の自分にとっては全くもって興味がないし、アトラスが破産申請をしたとしても何も感じることはない。しかしアトラスは独特な世界観のゲームにより熱心なファンを獲得してきた。現状の体たらくが続けば彼らの多くを失望させ、悲しませることになるだろう。果たしてそれをアトラスは望んでいるのだろうか?