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【まちで仕事をつくる】vol.07 空き家と商売の可能性
小さく商売の可能性を町に提示する
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事業者が町で新たに事業を始めるには、不動産契約を結び、その場所で事業を営む必要があります。しかし、シャッター商店街でテナントを見ただけで契約を決断するのは、誰にとってもかなりリスキーです。そこで僕らが考案したのが、「軒下トライアル出店」でした。
まず、不動産屋さんから建物の軒下部分のみを借り受け、そこにヤタイを設置します。その場で数日間トライアル営業を行い、発生した売り上げの一部を不動産屋さんに還元します。この仕組みを通じて、物件への関心が高まれば正式な不動産契約へとつながる可能性があるはず。リスクを抑えつつ、事業者と不動産屋さんの双方にメリットがある新しい形になるのではないかと考えました。
とはいえ、いきなり不動産屋さんに飛び込んでも、学生である僕らは相手にされないのが現実です。そこで、まずは信頼できる場所から始めることにしました。大学の先輩である「BOTA coffee」の軒下を借りて、このトライアルを実施することにしたのです。
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出店者には使用料として1日2000円を支払ってもらい、さらに平日は売上の5%、土日・祝日は10%を支払うことを条件に募集しました。この試みは8カ月間にわたり続けられ、パン屋、靴磨き、花屋、飲食店など、さまざまな業種の出店が実現しました。軒下という何でもない空間にヤタイが設置されただけで、その場所には新しい価値が生まれたのです。
こうして得た成果をもって市内の空き物件にアプローチを試みました。しかし、結果はあえなくすべて不発に終わりました。それでも、この経験は次の挑戦への確かなヒントとなりました。
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