BtoBキーワード選定 - 成果につながる具体的手順と事例
こんにちは、IT業界20年の知見を持つBtoBライター内藤翼です。いつものように、自己紹介から失礼いたします。
本日は「キーワードボリューム」について、実務経験からわかった重要なポイントを解説いたします。
キーワードボリュームの真実
「ボリュームの大きなキーワードを狙えば、たくさんの人が見てくれるはず...」
そう考えて、高いボリュームのキーワードばかりを追いかけていませんか?
私は1000記事ものBtoB向け記事を制作する中で、BtoB領域ではこの考えが必ずしも正しくないことに気づきました。
なぜBtoBは違うのか
BtoBビジネスには、大きな特徴があります。それは「意思決定の複雑さ」です。同じキーワードでも、「技術担当者」「管理職」「経営層」などの立場によって求める情報が異なります。
技術担当者は詳細な機能や仕様を、管理職は運用上のメリットを、経営層はコスト削減効果を重視する。このように、同じ製品でもアプローチの仕方は立場によって大きく異なってきます。
高いボリュームのキーワードは、必ずしも「購買意欲の高いユーザー」を集めるとは限らないのです。
成功するキーワード戦略
ここで重要なのは「量より質」という考え方です。私の経験から、以下のような特徴を持つキーワードが、実際の成果に結びつきやすいことがわかりました。
・具体的な課題に関するキーワード
・専門性の高い製品、サービス名
・業界特有の専門用語
これらは検索ボリュームこそ小さいものの、成約率は格段に高くなります。
ブルーオーシャンを見つける
興味深いことに、専門性の高いキーワードには「ブルーオーシャン(競合の少ない市場)」が多く存在します。
たとえば「エンタープライズ ネットワークセキュリティ」のような専門性の高いキーワードは、検索ボリュームは1000以下でも、その分野の意思決定者が確実に検索しているのです。
さらに、BtoBの購買プロセスには大きな特徴があります。検討から決定までの期間が長く、「同じ人が何度も同じキーワードで検索する」傾向があるのです。
つまり、見かけの検索ボリュームが小さくても、実際の価値は非常に高いケースが多いということです。
キーワード選定の実践的な手法
キーワード選定では、以下の点に注目します。
具体的な課題やニーズを表現しているか
意思決定者の関心を引けるか
競合の参入障壁が高いか
これからのキーワード戦略
テクノロジーの進化により、検索行動も変化し続けています。AIの普及により検索の仕方は多様化し、音声検索やチャットボットの活用など、新しい検索手法も増えてきました。
しかし、BtoBにおける「専門性」と「課題解決力」の重要性は、これからも変わることはないでしょう。むしろ、情報過多の時代だからこそ、的確な情報を適切なキーワードで届けることの価値は、ますます高まっていくはずです。
重要なのは、こうした変化に柔軟に対応しながら、常に「ユーザーの深層的なニーズを理解すること」。検索ボリュームだけでなく、その背後にある「なぜそのキーワードで検索するのか」という本質的な課題を見極めることが、これからのキーワード戦略では一層重要になってくるでしょう。
「真に価値のあるコンテンツを、適切なキーワードで届けること」。それこそが、BtoBマーケティングの本質なのです。
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