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デジタルマーケティングってやっぱり大事だなと思った話

こんにちは!人事の中島と申します。
ブログページにアクセスいただき、ありがとうございます!

先日、たまたま見つけた家の近くの居酒屋さんに行ったときの話。
「高タンパク料理と豊富なお酒が飲める」という僕の欲望にダブルアタックしてくれるところで、料理も美味しく、店員さんも気さく。
「これはリピート待ったなしやな」と思っていたのですが、なんでも店員さんが言うには、なかなか認知がされず集客に困っているとのこと。
何気なくTwitterに投稿したら、とある知人の方から「私のニーズを満たしているお店だ!絶対行きます!」とDMいただき、見事にコンバージョンしました。笑
「カラダ鍛えているけどお酒は好き」「ダイエット中だけど外で飲みたい」という人にはうってつけの場所なわけですね。

ここで急な質問ですが、みなさんは『広告』って好きですか?
最近ではデジタル広告が主流で、スマホを見ているとバンバン広告が出てきます。
僕は正直嫌いです。笑
ほとんどの場合、鬱陶しいなーと思います。笑
でも、もし自分がジムでトレーニングしていて、その日なんとなく飲みたい気分で、スマホで居酒屋を探しているときに先ほどの居酒屋の広告が出てきたら「これだー!」となり、すぐに予約すると思います。
なんかそう考えると、デジタル広告ってすごく可能性を秘めているんじゃないか、デジタルマーケティングってやっぱ大事(というか面白い領域)だなーとふと思いました。

そんなこんなで、現在人事という立場で、間接的ではありますがデジタルマーケティング領域に関わる身として、最近学んだ『広告配信技術の裏側』のアウトプットがてら記事でも書くかと思った次第です。
できるだけわかりやすく書くので、興味を持っていただけると嬉しいです!


インターネット広告の仕組み

インターネット広告ってどんな仕組みで配信されているのか、ご存知でしょうか?
簡単に言うと、皆さんがサイトを訪れる度に、"広告枠を売る人(メディアなど)" と "広告を掲載したい広告主" で超高速のオークションが行われ、そのオークションを勝ち抜いた広告が配信されているんです。
図で書くとこんな感じ👇

インターネット広告配信イメージ(1)

現在のこの形になるまで、いろんな歴史を経ているのですが、説明すると長くなりすぎるので、ここでは割愛します。
気になる方はこちらご覧いただくとわかりやすいです。

来週このへん説明するイベントも開催するので、興味あれば是非。(さらっと告知。笑)

ビジネス視点で見ると、広告主は広告を出して商品やサービスを買って欲しいわけですから、広告が表示される回数、広告がクリックされる回数、購買につながった数などをKPIにおきます。
例えば、「1クリックされたら●●円払いますよ」という契約の元、広告配信を依頼します。当然コスパを求めますね。
一方、広告枠を売るメディアなどは、そこから収益を上げたいので、少しでも高く広告枠を売りたいと思っています。「ここに表示させるのは●●円ですよー」という条件をつけておきます。

双方のニーズを満たし、win-winの状況をつくるためにオークションの仕組みが出来上がったという流れですね。

広告配信技術すごい!

この超高速オークションを支えているのが広告配信技術です。
具体的には、広告枠の情報(価格やサイズ、ドメインなど)をまとめるSSP(Supply Side Platform)というシステムと、掲載したい広告の情報(予算やクリエイティブ、どんな人に届けたいかなど)をまとめるDSP(Demand Side Platform)というシステムを用意し、その間で都度オークションが自動で行われるようプログラムを組んでおく、みたいな感じです。
その間0.1秒以下という驚異的なスピードで処理されています。

インターネット広告配信イメージ(2)

この配信ロジックを最適化して、"情報を届けたい人"と"情報を得たい人"のマッチング精度を上げるべく、日々技術が進化してるんですね。

先ほど、ビジネス視点のお話をしましたが、システム上鍵を握るのは、クリック率やコンバージョン率の予測精度の高さです。
「A社サイトの上部の〇〇サイズの枠に●●という商品の広告を出したら△%の確率でクリックされる」といった予測を、過去のログデータや実績などを用いて行います。
そのため、機械学習モデルはシステムにおけるコアバリューになります。
もう一つが処理スピードです。
0.1秒以下で処理しているという話をしましたが、モノによっては秒間で数十万といったリクエストが飛んできたりします。
リクエストに対して、「ふむふむ、このサイトでこの価格なら、こんなクリエイティブの●●の商品の広告が良さそうだな。過去の実績や、弊社独自のアルゴリズムなどでクリック率を計算すると、△%くらいか。であれば、この価格で買えたら、広告主の予算的にも問題ないな。よし、◯◯円で購入や!」みたいなことを0.1秒以下でやってるということです。めちゃくちゃすごい。。。
※上記はDSP側のシステムにおける説明です

このように、インターネット広告はめっちゃ計算な訳です。(数学好きの人はハマるかも?)
改めて、ここに関わるエンジニアの人たちの技術ってすごい。

広告ビジネスは変革期?

少し話が変わりますが、インターネット広告配信において、非常に重要なのが Cookie(クッキー) と呼ばれるものです。
Cookieとは、皆さんが見ているWebサイトから、スマホやPC内のブラウザに保存される情報のことで、サイトを訪れた日時や、訪問回数など、さまざまな内容が記録されます。
こんな画面、見たことありませんか?「よくわかんないけど、とりあえず受け入れとこ」みたいな感じでクリックした方も多いのでは?(僕もその1人です。笑)

この仕組みのおかげで、例えばSNSなどで、IDとパスワードを入力して一度ログインし、しばらくしてから再度アクセスするときIDとパスワードを入力せずにログインできます。
他には、ECサイトで買い物をしていて、商品をカートに入れたままログアウトして、再度ログインしたら、カートの中の品物が消えずにしっかり残ってますよね。これもCookieのおかげです。

話を戻します。このCookieを使えば買い物の履歴や、ユーザーの関心などをWebサイト側で知ることができるため、インターネット広告を配信する際の効果予測などに非常に役に立ちます。
Cookieには数種類あり、1st party Cookie(自社サイトに訪れたログを自社で取得するもの) と 3rd party Cookie (とある会社のサイトに訪れたログを第三者で取得するもの)などがあります。
👇このサイトの解説がわかりやすかったです。

広告配信業社にとっては、この3rd party Cookieがとりわけ重要なのですが、プライバシーの観点から、今その在り方が疑問視され始めています。(確かに、A社サイトを訪れた情報がB社に渡るってグレーな感じしますよね)

2024年には 3rd party Cookieが廃止されるかも?といった話もあり、広告ビジネスは変革期を迎えていると言えます。

広告ビジネスの新たな方向性

上記背景もあり、インターネット広告事業には、3rd party Cookieが廃止されても存続できる新たな取り組みが求められています。
ここからは個人的な意見になりますが、1st party Cookieは引き続き活用できるため、これからは自社で顧客データを持っている企業が今まで以上に強さを発揮する形になると思います。
ただ、自社で大量のデータを持っていても、それをうまく活用できていないという実態はかなりあるように思います。
そこで、今後の1つの活路になるのが”共創”ではないかと思います。
大規模データを持っている企業と大規模データの活用に強みがある企業の共創により、これまでにないデジタルマーケティングの世界をつくったりできるんじゃないかなーというお話ですね。
👇弊社の共創事業例

上記は一例ですが、「大規模なデータあるけど使い方に困ってるよー」という企業さんは少なくないのでは?と思います。
それがデジタルマーケティングビジネスと相性の良いデータであれば、いろんなアイデアでビジネスを仕掛けていける気がします。
なんだかワクワク!

デジタルマーケティングの未来

冒頭にも書いた通り、広告はときに「興味ないのに表示されて鬱陶しいなー」と思うこともあります。
しかし、自分が求めている情報に当たった時は「広告って素晴らしい」と思うこともあります。
おそらく比率の問題で、興味なし広告が表示される率の方が圧倒的に多いため、インターネット広告は嫌遠されているのかなと思います。

「ジムでトレーニングしているときに、飲食サイトを見ていたら、高タンパク料理が豊富な居酒屋の広告が出てきた!」
「沖縄への旅行計画をしていて、旅行サイトを見ていたら、沖縄の安い宿の広告が出てきた!」
「語学留学を検討していて、留学サイトを見ていたら、良さそうな英語教材の広告が出てきた!」

このようにユーザーにとって、メリットになる広告(情報)が表示される確率がもっと上がれば、より楽しく、より暮らしやすい生活が実現できるのかなと思います。
そのためには、広告配信技術やデータ活用力がとても重要になります。
高いIT技術を持たれていたり、技術をもっと深くしていきたいという意欲のある方や、データを有効に活用して世の中をもっと豊かにしていきたいという方々が、デジタルマーケティングの世界にもっと参画してくれたらワクワクする未来に近づくなーと思います!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

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