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「懐かしい」を感じることが幸福度を上げる。

神奈川→富山へ出張してきた際の話

以前記事にもしましたが、最近地域で移住者獲得に向けた仕事体験の企画をお手伝いすることが増えています。その延長で、先日も富山県に行ってきました。(時期も時期なので神奈川在住(会社は東京)の僕は事前にPCR検査を受け、行動履歴なども作成した上で万全の体制です。)

訪問したのは、富山市、南砺市、入善町、高岡市でした。いつもは日帰りの弾丸出張が多いのですが、今回は複数日かけて西から東、北から南へと県内を大移動しました。

訪問先はいわゆる大きな企業というよりも、地域に根ざした小さなお店がメイン。いつもよりも地域に触れる機会が多い出張でした。

未知の土地に懐かしさを覚える

富山県は残念ながらこれまであまり縁のない地域でした。初めて訪問したのは、今の仕事を始めてからなのでわずか数年前です。

それでもいざ富山県を訪れてみると、どこか懐かしい気持ちを呼び起こされるのが不思議です。

例えば、移動中に車窓から見えるどこまでも広がった空に、遠くに見える山々。

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(引用:立山日和。

あたり一帯に広がる光の反射が眩しい田園風景と田んぼの匂い。点在する瓦葺きの屋根の和風の家々。

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(引用:Blue Signal

コンクリートで固められていない雑草が生い茂る川原。

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(引用:立山日和。

いざ街中に入ってみても、ひっそりとした昭和のままの街並みや、水路を泳ぐ鮎やオイカワの群れ、どこからか聞こえてくる虫の声にノスタルジーを呼び起こされるのです。

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(引用:城端の郷愁風景

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(引用:きこしめす講釈師

地域のお店の店主さんたちと話してみると、正直方言でわからないことも多かったり、ITの利用がほとんどできないなど困ることもあるのですが、それも含めてなんとなく穏やかな気持ちになるのです。

懐かしい気持ちに、幸せを感じる

これを懐古主義とも考えられないこともないのですが、過去を振り返って幸せな気持ちになっているとはちょっと違います。

繰り返しになりますが、僕は富山県とは大人になるまで縁がありませんでした。そこに紐づく思い出や記憶はありません。

いつの頃かわからないけれど、以前に見たような気がする風景(実際にはみたことはないのですが)に、都会で生活とは全く異なる時間の流れや自然の風景や人々が持つ人間臭さに、なんとも満ち足りた穏やかな気持ちになることができたのです。

これは都会で普通に生活している中では決して得ることのできなかった気持ちでした。

懐かしいをもっと生活に

都会で仕事を中心とした毎日を送っていると、自分でも気がつかないうちにこの「懐かしい」感覚に出会うことがなくなってしまいます。

でも、実はこの「懐かしい」と言う気持ちこそが、幸せに必須の要件なのではと感じています。

「懐かしい」と言うとどうしても現実逃避だとかネガティブに捉えられることも少なくありません。

しかし、実はこの「懐かしい」と言う気持ちこそが、人間の幸福度を向上するものなのかもしれません。

だからこそ、この「懐かしい」を生み出す要素となる自然や季節、人間味など数字では推し量ることのできないものをもっと生活に取り入れる必要があるのではないでしょうか。

きっとそれにより日々の幸福感が高まる。そんな気がします。


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