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「急成長」「爆速で成長」「圧倒的成長」の前に。

ビジネス系の自己啓発メディアなどで「仕事を通して、成長する人、しない人」的な記事をよく目にするのですが、ここでいう成長とは一体何でしょうか。雲をつかむような「成長」の話を語るよりも、必要なのは自分自身が進む方向を明確にすることなのではないかと言う話をまとめてみました。

成長とは一体何か?

「成長」と聞いてイメージするのは仕事のスピードやクオリティ、コミュニケーション能力...etc.が高まることだと思います。

でも一方で仕事に対する価値観や働き方も千差万別。多種多様な人生が生まれつつあります。となると、我々が進む方向性はバラバラ。それに連れて「成長」の意味も曖昧になりつつあります。

となると会社で活躍するための能力を身につけることを前提としたこれまでの「成長」は、もはや万人にとっての「成長」とは言い難いのでは無いでしょうか。

これまでのように大企業に入って、昇進して、退職して余生をのんびり過ごすと言った定番の生き方は成り立たなくなったことも薄々と理解している人も多いのでは。

だからモヤっとした「成長」を意識するよりも、まずは自分の人生の方向性をはっきりさせることがよっぽど大事。それが見つかって初めて自分なりの「成長」を考えることができるようになるのです。

成長の意味は人それぞれ

例えば、僕の周りにはオンオフ分けてプライベートを充実できる範囲の中でぼちぼち仕事がしたいという人がいます。

この人にとっての成長は、会社に認められることではありません。最低限の仕事をこなして、いかに自分の時間を作れるようになるか。ある種仕事を早くこなすことが成長だったり、休みを確保するための上司との交渉力を得ることが成長です。

またある人は、最終的に起業したいと言います。彼にとっては会社で認められることではなく、将来に役立つ経験・知識を得ることが成長です。もちろん会社に認めてもらえなければ経験も積めないので、会社での実績は積極的に出そうとしますが、決して会社で認められることや昇進することが成長ではありません。

別の人はやりたい仕事をいかに実現できるかが大事だと言います。彼女にとっての成長は、自分のやりたいことを実現する力を身につけること。具体的には計画する力や、人を巻き込む力、交渉力を得ることだったりします。やはり会社で認められることや昇進することはあまり関係がありません。

進みたい方向が違えば、仕事での成長の定義も大きく異なります。だからこそ、まずは自分の進む方向を明確にする。その上でその道を進むために必要な資質や能力を獲得していく。これこそが成長なのです。

今こそ、自分の進む方向を考えよう

上で述べてきたように、成長の定義は人によって異なります。だからまずは自分にとっての成長の意味を考えること、そしてそのために自分の進む方向を明確にすることが大事です。

会社員をしていると、仕事の多くは上から降ってくるもの。そこに自分の進みたい方向や意思は必要ありません。だから自分の進みたい方向などは入社時の面接で考えたのが最後だという人も少なくないのではないでしょうか。これまではそれがずっと普通のことだったのですから、当然のことなのです。

だからこそ、時代が変わりつつある今改めて、自分の進むべき方向を考えてみる必要があるのだと思います。「成長」という曖昧なものに振り回されている場合じゃありません。


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たなか つばさ@仕事旅行社
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