ボルダリングと交渉術
先日、息子たちとボルダリングに行った。
数年に、私が何度かやっていて、ここ最近また登りたい衝動に駆られていた。
連れて行けばやりたいと言うに違いない兄弟が小学校に上がり、一緒に体験できるタイミングを見計らっていた。
子供たちは小さなサイズのとこは登ったことはあったものの、ボルダリングジムというとこは初めて。
兄は大人も登るコースにチャレンジ、弟は渋々顔でキッズ用のとこでお試し…
兄はもともと猿のような人なので、ジムのお兄さんからルールを聞いて(半分は聞いていない)、早く登りたくてうずうずしてる。
いざ登り始めると、手足が長いこともあり、スイスイ登る。
勢いと力業であっという間にゴールに辿り着く。
弟は、自分だけキッズ用で不服そうなテンションを漂わせながら登り始める。
体幹がしっかりしているので、登っているときも体のブレがなく安定して、失敗してもゴールに行けるまで黙々と頑張る。
今まで幾度となく感じているが、兄弟でこうも違うとはと笑ってしまう。
この二人の違いを観察していて、各々の交渉術と似ていることに気付いてしまった。
何かが欲しいとき、お願いしたい時、おねだり時の二人と同じじゃないか。
兄は、お前は営業かっと思う(ひく)くらいのプッシュで、力業で、勢いで、おねだりしてくる。
「買ってよ、ねぇ買ってよ~」と言い続け、しまいに「そんなにうるさくいうなら買わないっ!」と相手(私)に言わせて、交渉決裂。
営業成績はなかなかのものだと思うが、毎度めげない。
あのポジティブさはどこから来るんだろう…
弟は、優しく、時には代替案も織り交ぜながら、おねだりしてくる。
「ねぇ、〇〇って必要って前に言ってなかった?買ったら~?違うのもあそこにあったよ。」
弟の策に掛かっていると思いながらも「う~ん、そうだねぇ、買うかぁ。」と言ってしまう。
上手い。どこでそんな技を覚えたんだ。
毎度思うが、兄は弟の交渉術を見習うべきである。
今思えば、ボルダリングの先生も仰っていた。
ボルダリングは力のない女性でも体のばねと体の使い方次第で、 力業で登りがちな男性と同じように登れるようになります。
力に頼らず、しなやかに体をうまく使って、次のホールド(つかむとこ)をつかむのだ。
交渉術も同じく、しなやかに、うまく言葉を使って…
ただお恥ずかしながら私も、勢いで力業で物事を進めてきたように思う…
まさに、”人の振り見て我が振り直せ”だ(恥)
子育ては自分育て、私も弟の交渉術と兄のポジティブさを見習おうと心に決めたのでしたm(__)m
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